アトリさん、こんにちわっ! 今回もはりきっていきましょう! 今回の質問は何ですかぁ? | |
・・・相変わらず無駄に元気ね。 今回の質問は「手の描き方がわかりません」だそうよ。 ・・・困ったわね。 私も手を描くのは、余り得意じゃないの。 それに内容が漠然としているから、何から話せばいいのかしらね? | |
そうなんですかぁ。 あっ、そういえば友達に以前の「体のバランス」の話をしたら、 それを参考にした絵を描いてくれたんですよ! 見てくれますか? | |
・・・何が『そういえば』なのか、わからないけど とりあえず 見せてくれるかしら? | |
はいッ!! |
・・・アラ? その友達の方がアナタよりも遥かに このバイト向いてそうね。 | ||
何かいいましたかぁ? あ、右下の猫はアタシが 友達の描いてる横で 空いてる所に描いたんですよ! | ||
(・・・猫なの、コレ?) そういえば、そういう人いたわね。 人が原稿描いてる横で 余白に猫を描いてくれる人が・・・。 |
それで・・・どうですかぁ、この絵は? | |
・・・ええ、この絵のおかげでさっきの質問に関する話ができそう。 ・・・左と右の絵の手の大きさを見比べてみて。 左の手は、明らかに右より体に対して小さいのがわかるかしら? | |
・・・・・・ 確かにそんな感じがしますねぇ。 でも、何でこうなっちゃうんですかぁ? | |
・・・キャラ絵がリアル絵より体の横幅が狭い傾向にあるのは話したわね? それなのに手を描く時に、リアルスケールの体を基準にするとこうなってしまうの。 キャラ絵の全身を描くのに慣れていないと、そういう傾向になりがちね。 | |
それで、どうすればそうならずに済むんですかぁ? 何か方法があるんですよね? | |
・・・そうね。 自分の手を開いて、顔に当ててみて、どの辺りに指先がくるかを考えるの。 都合よく右上の絵がそういうポーズをとってるわね。 | |
あっ! ちょうど指先が毛の生え際あたりにきますね! そうですかぁ!これを基準にすればいいんですね!? | |
・・・正確にはちょっと違うの。 人それぞれ絵柄によって目指す頭の大きさと全身のバランスが異なるから、 それにあった基準を作る必要があると思うのよ。 その基準の決め方のひとつが「頭の長さに対して指先がどの位置に来るか?」というだけなの。 その点を勘違いしないでね。 | |
わかりました! 確かに可愛らしい絵柄だと 顔の長さに対して手が大きめなことが多い気がしますしねぇ。 ・・・そういえば、どうやって手を描いたらいいんですかぁ? | |
こればかりは手の稼動範囲を頭に入れつつ、 描こうとする手のポーズを自分の手で再現しながら地道に練習するしかないわね。 ・・・あとは気に入った手のポーズの絵や写真を見ながら、 自分の絵柄に置き換えるのもいい練習になると思うわ。 | |
稼動範囲って何ですかぁ? よくわからないですよぉ。 | |
・・・これも自分の手をよく観察すれば分かると思うけど、 人間の手はヒジを固定した場合、方向によって稼動限界幅が異なるのよ。 簡単な図で説明するとこうね。 |
・・・まずAとB方向に 手の平を動かしてみると Bはほとんど動かないのがわかるはず。 同様に手を横にした時のaとb、 回転させた時のxとyも それぞれ稼動幅に違いがあるの。 矢印の長さは多少稼動幅を示しているから 参考にしてみて。 これを頭にいれて考えないと 不自然なポーズになる時があるから。 |
あれ? でもbってもっと手の甲がくっつく程曲がりませんか? これじゃあ里中くんのスカイフォークは投げれませんよ? | |
・・・え? スカイフォークってなにかしら? | |
ドカ○ン〜プロ野球編〜で 里中くんが身に付けるアンダースローでも投げることができるフォークですよ! 一度浮き上がってから落ちる・・・アトリさん、知らないんですか!? | |
・・・アナタの趣味がちょっとよくわからないということは知ることができたけどね。 確かに手の甲が腕に触れる程曲がる知人がいたけど。 あくまで例外だから、そういうキャラという設定にしない限りあまり変えない方がいいわ。 | |
・・・そうですかぁ。 それはともかく手を描くのが上手くなりたかったら、 自分の手を見たりして練習するしかないんですね? | |
・・・まぁそうかしらね。 それじゃ次回にでもアナタの描いた手の絵を見せてもらおうかしら? | |
わかりました! ガンバリます!! |
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