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 | アトリさん、今回のネタはなんですかぁ？ |
 | ネタってアナタ・・・確かにここのところ質問に答えるより、 私が見つけてきたネタばかりだったかも。 ・・・今回は結構放置していた質問「キャラを絡ませた時」の表現について 少し触れようと思うの。 |
 | キャラを絡ませる・・・ですかぁ？ え〜と、こんな感じのものを指すんでしょうか？ |
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 | ・・・ナニコレ？ |
 | ええと、友達が 「次の新刊はこの路線でいくよ！」って言って アタシにくれたラフです！ 絡ませるってこういうののことですよね？ |
 | ・・・アナタの友達の中の人も大変ね。 ネタとはいえ、こういうの描こうとすると血反吐モノでしょうに。 ・・・ある意味私たちの中の人でもあるけど。 |
 | えっ、中の人なんていませんよ！？ |
| ・・・まぁ、ネタはその辺にしてと。 ともかくそういう意味の絡みじゃなくて・・・ そうね、言ってみれば「表現したいテーマに合わせたキャラの配置」 といったところかしらね？ |
 | えっと、キャラの配置で表現できるテーマって変わるものなんですかぁ？ |
| ・・・例を見ながらの方がいいかな？ 例えば「『あの娘の笑顔はもう見れない』と悔いている少女」を 表現したい場合、下の絵のどちらの方がそれらしくみえるかしら？ |
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 | そういわれると、正直どちらもそう見える気がしますけど・・・ せっかくだから 左を選びます！ |
| ・・・まぁ、解釈は人それぞれだから、一概に間違いとはいえないけど しいていえば左のは「あの娘の笑顔はもう見れないのかな？」という感じで 時間軸的に過去でなくて、現在より先に思いを馳せている感じかな？ ・・・あくまで描いた側のコンセプトとしては。 |
| えっと、つまり手前の女の子と奥の女の子の配置によって 絵の持つニュアンスが変化するってことですかぁ？ 奥の女の子が手前の子の、前にいるか、後ろにいるかの違い・・・ですかね？ |
| ・・・ええと、これはキャラ絵に限らない話だけど、少しだけ説明しておくわ。 主体となる対象Ａが向いている方向に空間がある場合、観察者はその方向への動きを予感する。 同様にＡの後方に空間がある場合、現在の位置までＡが動いてきたであろうことを感じ取る。 この辺は、多分一般的なレイアウトの話でもあると思うから端折るけれど それを応用すれば、空間に配置したモチーフＢに対する主体Ａの心象表現にも使えるってこと。 具体的には下の図のように説明できると思うの。 |
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| え〜と、レイアウトっていわれても・・・。 なんとなくはわかるんですけど、イメージがわきにくいです。 |
| ・・・わかったわ。 もっと簡単な図を用意したから、見てみて。 下の図は使っている素材は同じだけど、 鳥？の位置によって「・・・」が別のものに見えてこないかしら？ |
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| あっ！ 左のは「・・・」がエサに見えますけど 右のだと、鳥のフ・・・ |
 | ・・・「皆まで申すなネギ坊主」 これなら、分かってもらえたかしらね？ |
| つまりキャラが向いている先にあるモノは現在、 もしくは未来にキャラがすることに関連するもの。 逆にキャラの向いているのと反対の方向にあるものが過去にしたことに関連するもの。 そういうものをイメージさせやすいということでしょうか？ |
| ・・・そうね。大体はそんな感じかしら？ これを応用すればバトルモノっぽいのも描き易いと思うの。 「多くの仲間を失った、だがあとはヤツを倒すのみ！」って感じなら キャラの向いている方向にヤツを、後方に死んだ仲間を配置すればいいってことだから。 ・・・この辺は色々試してみてね。 |
 | あっ、でもキャラが向いている方向と キャラの視線の先が異なる場合はどうなるんですかぁ？ 目だけ振り返ってる感じってことですけど・・・。 |
| ・・・面白いところに気がついたわね。 一応その場合の例も描いておいたから見てもらえるかしら？ |
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 | 何だか、さっきのより手前の子の 性格が悪そうに見えます〜 「なによ、あの子楽しそうに！」って感じで・・・。 時々クラス委員長がアタシを こんな感じで見てるんですよぉ。 |
| ・・・それはアナタの生活態度のせいかもしれないけど。 ともかく前の絵よりも 後ろ向きな雰囲気は増したとは思うわ。 過去にこだわっているというか。 キャラの体の向きと視線の向きが不統一だと 真っ直ぐな印象にはならないからかしらね？ |
| ・・・ともかく視線との組み合わせで 同じ配置でも異なった印象を与えるというのは確かね。 この辺も意識すればさらに表現できる絵は増えると思うわ。 |
| はい！ がんばってみます！ |
| ・・・そうそう。 先の絵の場合、横向きのキャラが主体の場合の話だったけど もし、主体を逆転させたらどうなるか、最後に見てみましょうか？ |
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| ・・・何か左の絵は、窮屈な感じがしますね！ この場合、さっきの理論は使えないってことですかぁ？ |
| ・・・使えないわけではないけれど、そのままってわけにもいかないわね。 横向きのキャラを背景に使う場合は 手前の主体キャラで後頭部側が見切れているようにした方がそれらしくみえるの。 もし横向き背景キャラが手前の主体キャラを見ている絵にしたい場合は 後頭部側を画面端で見切れているようにした方がしまるかも。 この辺も色々試してみて、自分なりの表現に昇華してみてね。 |
 | はい！ とにかく試してみます！！ |
 | ・・・あ、そうそう。 最初に書いてある「次の新刊」とかは本当にただのネタだから。 中の人はその筋には手を出してないから、勘違いしないでね。 |
| なんの話ですかぁ？ |
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