PM-G700を買った PM-900Cはそれなりに気に入ったプリンターだったが CD/DVDの印刷が面倒なこと、インクに付いているICチップがやたら壊れること (これもタイマー?) などの理由でCD/DVD印刷用に、新たなプリンターを購入することにしました。 機種選択の決め手は 詰め替えインクが使えること。廃インクの処理が自分で出来ること。CDのレーベル印刷が手軽に出来ること。 で、今回いろいろ調べたら、顔料インクだろうが、つよインクだろうが 普通の染料インクで印刷できるらしい。ただし、写真の画質にこだわる人はプリンターに合ったインクを使ったほうが無難。 自分の場合は写真印刷なんてしないから、手持ちのインクの関係で6色以下のプリンターならなんでもOK。 今回選んだのは、PM-G700という機種。 この機種はボタン操作での廃インクカウンターのリセットは出来ないが SSC Service Utilityというソフトでリセットできるらしいので、今回購入してみました。 1台目は普通の中古を2900円で、あと実験用にジャンクを10円でヤフオクでゲットした。 とりあえず、廃インクエラーが出るまでは、普通に使ってみる予定。 ここから先のページで紹介している内容は、私の個人的な趣味で行なったものです。 この通りに改造をして、不具合が出たとしても、私は責任を持ちません。 行なう場合は、自己責任でお願いします。 | |
PM-G700 CD/DVDトレイの問題 | |
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トレイが自動で引き込まれない 初めのころは調子良かったんだが、しばらくして CD/DVDの印刷時にトレイが自動で引き込まれない現象が発生。 指で軽く押してやると入っていくのだが、毎回こんなことをやるのは面倒なので、原因を調査。 いつも止まるのは写真の位置。 トレイが赤印の所のローラーに当たった所で、トレイ送りのローラーが空回りしているようだ。 |
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空回りしているローラー このローラーをクリーニングしてみたら、調子よくなったんだけど しばらく使っていると、また空回りするようになってきた。 どうやらローラーのゴムが硬化してきて、から回りしている感じだ。 |
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トレイの滑り止め いつも止まる所の滑りを止めればトレイは引き込まれると思うので、その部分に滑り止めの処置をする。 (写真の赤丸部分、トレイの裏側のローラーが当たる所) 今回はたまたま手元にあった、アルミテープを試す。(プラスチックより滑りにくい材質なら何でも効果があると思う) 結果は上々で、止まることなく印刷できるようになった。 |
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トレイの段差を無くす トレイの滑り止めは、いろいろなテープを試したが、効果があるのは最初のうちだけで使っていくうちに結局ダメになる。 次に試したのは、トレイ先端の段差を無くすこと。 トレイの先端は先に行くほど薄くなっているのだが、少しだけ段差があり、ここに引っ掛かって止まってしまう。 先端から挟むようにセロテープを貼る(拡大写真参照) 今度こそ、止まることなく印刷できるようになった。 TOP |
分解、廃インクパッドの交換手順 | |
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分解 メインのPM-G700は絶好調なので、実験用にゲットしたジャンクのPM-G700を分解してみました。 廃インクエラーが出た時の手順の確認と、もしかしたら使えるかもしれないという期待を込めての分解です。 分解前に状態の確認をしたらエラーもなく作動するんだけど、印刷はNG。何をやっても白紙の状態で出てくる。 ヘッドが詰まってるか逝っちゃてる感じ、まあ10円だから仕方ない。これで思いっきり分解できるぞ。 外から見えるネジは3本だけで、その内1本は小さなカバーを止めているネジっぽい。 とりあえず3本外す。 |
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小さなカバーのその中は? 小さなカバーの中に見えたのは、廃インクパッドと、ヘッドクリーニングで捨てられるインクが出てくるホースがありました。 多分クリーニングがちゃんと作動してるか確認するための小窓だと思う。 でも、ちょっと待った。クリーニングポンプから廃インクパッドまでのホースがここにあるということは ここからホースを外に出し、廃インクタンクを設置すれば、もうパッドの交換なんてしなくて良いんじゃね? やってくれるぜエプソン。 |
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右のカバーを外す このカバーが固定されているのは5箇所。 青印は最初に外したネジの位置。 緑は外から見える所で、ただはまっているだけ。 厄介なのは赤印。外からは見えないし、中で黄色印の爪にロックされているため、引っ張っても抜けない。 マイナスのドライバーなどで、こじながら外す必要がある。 こういう構造だと、組み立てるときは簡単だけど、分解するのは大変。サービスマン泣かせだね。 |
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左のカバーを外す 左も同じように外す。 内側でロックされているのは印の2箇所だ。 |
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操作パネルを外す 本体カバーを外す前に操作パネルのケーブルを外す。 このケーブルあまり長さに余裕がないので、このまま本体カバーを外すと 基板側で抜けてしまい、後で組み立ての時に手が入らず、結局パネル側で抜き刺しする事になるので 初めにパネル側で抜く。 パネルの裏側は、赤枠の様になっており、丸印の2箇所の爪でロックされているので内側に押さえながら外す。 外れたら青枠のようなスイッチ基板が出てくるので、ケーブルを引っ張って抜く。 この時、どっち向きにはまっていたかをマジックなどで印をつけておくと良い。 |
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本体カバーを外す 内部のネジ1本(黒丸)、前側2箇所(赤丸)と後ろ側3箇所(青丸)の爪を外す。 これでカバーが外れます。後方上部の給紙ガイドが少しきついですが自分の場合はなんとか外れました。 もし、外れにくいようなら、あらかじめ外しておいても良いでしょう。 |
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給紙トレイを外す 次に外すのは、写真の給紙トレイ。 緑の部分を押さえながら引き抜かないと、赤丸の所のスプリングが飛び出します。 ネジも奥まった所に付いているのでじっくり行いましょう。 |
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給紙トレイを外す2 給紙トレイの左側に付いている平らなネジを外す。 |
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給紙トレイを外す3 給紙トレイの後ろ側の3本のネジ(黄印)を緩めそこに通っているコードを外す。 奥にある赤丸のネジも外す |
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給紙トレイを外す4 上で外したネジの横にある、ネジ(赤印)を外す。 |
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給紙トレイを外す5 給紙トレイの下の奥にあるネジ(赤印)を外す。 |
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給紙トレイを外す6 反対側にあるネジ(赤印)も外す。 これで給紙トレイは外れますが、ネジを外した時点でばねの力で少し飛び出てくるので注意。 |
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廃インクトレイを外す 次はいよいよ廃インクトレイです。 給紙トレイを外した下にある廃インクカバーのネジ3本とその奥にあるネジを外す。 奥のネジはドライバーが垂直には入りませんので、小さめのマイナスドライバーなどを 斜めに入れて90度づつ緩めていけば外れます。 |
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廃インクトレイを外す2 印字ヘッドを中央へずらし、その下にある2本のネジを外す。 左側のネジはインクがべっとり付いていると思うので注意する。 |
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廃インクトレイを外す3 正面から見て左側の爪2箇所を外す。 |
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廃インクトレイを外す4 正面から見て右側の所のネジ(赤丸)を外す。 写真ではまだ給紙トレイが付いていますが、そこは無視して下さい。 |
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廃インクトレイを外す5 最後は真上から見て左側の奥にあるネジ(赤丸)を外す。 |
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廃インクトレイを外す6 これで廃インクトレイは外れますが、まだUSBケーブルがつながっているので 反転させるような感じでメカ部をひっくり返し写真のような状態にしたら 廃インクパッドを取り出し、ペーパータオルのようなものを敷き詰めればOKでしょう。 後は、逆の手順で組み立てて、SSC Service Utilityというソフトでリセットすれば廃インクの処理は完了です。 今回の分解でこのプリンターは、クリーニングのポンプは正常でヘッドの詰まりもなく印刷できないということで ヘッドの不良と判断し、これ以上の修理は断念。 メカ部分は正常なので、メカにトラブルが起きた時の為の保守用部品として保管することにしました。 TOP |
廃インクエラーの処理 | |
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廃インクエラーの出たPM-G700 メインのPM-G700が不具合を起こした場合を考えて、予備用のプリンターを準備。 廃インクエラーが出たPM-G700をヤフオクでゲットし、修理してみることに。(ちなみに300円) 裏側の小窓を外して中を見てみると、廃インクパッドは真っ黒で、廃インクが一杯っていう感じだ。 今回は、分解が面倒なのでプリンターの外に廃インクタンクを付けてみることにする。 |
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廃インクホースの引き出し 小窓のすぐ下にある台形のフェルトを取り出し、その下に通っているホースを引き出す。 インクが飛び散る可能性があるので、ゆっくりと行う。 |
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廃インクタンクの取り付け 引き出したホースにきつめのパイプを通し、ロックタイでしっかり止める。 万が一ここが外れると、プリンター周辺が悲惨なことになるので特に念入りに。 そこからさらにホースを接続し、廃インクタンクまで伸ばす。 廃インクタンクは、たまたま部屋にあった醤油の小瓶(ペットボトル)透明な容器なら何でも良いと思う。 超簡単。これで完成? |
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廃インク 順序が逆だが、このタンクを付ける前にエラーは解除してあります。(説明は後ほど) 試しに電源を入れてみたら、出るわ出るわ大量のインク。 1回の電源投入で、これだけの廃インクが溜まりました。 こんなんじゃ、すぐにタンクは一杯になってしまう。 だめじゃん。 その後の使用で、大量のインクが出たのは最初だけで、普通に電源を入れただけではほとんど出てこないことが判明。 小さな容器でも大丈夫そうだ。 |
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廃インクタンク タンクを少し大きいのに交換。(500cc) これで、しばらくは大丈夫だと思う。 注意点として、フチなし印刷をした場合の廃インクは今まで通り廃インクパッドに吸収され このタンクにはこないので、フチなし印刷をする場合は注意が必要。 |
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廃インクリセット リセットする前に、プリンターのドライバーをインストールし、PCに接続。電源を入れておきます。 廃インクのリセットは「SSC Service Utility」というソフトで行います。 ダウンロードはこちら インストールして実行したら、Configuration のタブのInstalled Printers の所をPM-G700に Printer model のところを Epson Stylus Photo R200/R210/PM-G720 に設定しソフトを終了します。 |
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廃インクカウンター確認 次にタスクトレイの SSC Service Utility のアイコンを右クリックし Protection counter の Show current value を選択。 この確認作業はしてもしなくてもカウンターはリセットできます。 |
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廃インクカウンター確認 Informationのウインドウが開き、カウンターの数値が出ます。 このプリンターの場合は27077でした。(Current valueのところ) これが 0 になればカウンターのクリアは成功です。 この確認作業はしてもしなくてもカウンターはリセットできます。 |
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廃インクカウンターリセット 今度は、SSC Service Utility のアイコンを右クリックし Protection counter の次のところで Reset Protection counter を選択 Confirm というウインドウが開くので Yes をクリック(画像中段) Informationのウインドウが開くので OK をクリック(画像下段) これでカウンターはリセットされました。 あとは、プリンターの電源を入れなおし、正常に作動すれば作業は完了です。 TOP |
給紙の不具合? | |
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給紙の不具合 予備のプリンターの給紙に不具合発生。 印刷しようとすると、用紙を引き込んでそのまま排紙するようになった。 ヘッドが動いて印刷している様子も無く、そのまま素通りしている感じだ。 CD等には印刷できるから、給紙のセンサ不良と判断し、分解してみることに。 カバーと給紙トレイを外し、センサを探す。 写真は給紙トレイを外し、後ろから見た状態。赤印のカバーのあたりが怪しいので、これも外す。 |
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センサ発見 写真ではよく分からないが、赤丸の所に爪があり用紙が入ってくると上に上がるようになっている。 そして、緑印の所に透過型フォトインタラプタ(赤外線発光ダイオードとフォトトランジスタを向かい合わせたセンサ)を発見。 このままじゃ外せないので、給紙のローラー(青印)も外す。 と思ったけど、給紙のローラーが外れないので、ずらすだけにしておこう。 |
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センサはここ ローラーずらしただけだと外しにくい。 |
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フォトインタラプタ やっと外れた。 で、JUNKのプリンターから同センサを外して交換。組み立ててテストしたら なんと 直っていない。 なんで? |
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メイン基盤 JUNKのプリンターの給排紙は正常だったからセンサ不良じゃ無かったってことになる。 後考えられるのはメイン基盤か、他にもセンサがあるのか? とりあえず、基盤を換えてみる。 どのコードがどこに刺さっていたかを記録するため、デジカメで写真を撮ったら コードとねじを外す。(わりと簡単) |
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メイン基盤 で、JUNKのプリンターから同基盤を外して交換。組み立ててテストしたら なんと 直っていない。 なんで? |
ギブアップ もうめんどくせ CDとDVDの専用にしようと全部組み立てたらちゃんと給紙出来る様になってるじゃないか??はぁ〜。 わけわかんね。まあいいか予備だし、このまま使うことにする。 タイトルが”給紙の不具合?”と、?が付いているのはこのためです(笑) TOP |
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ヘッド交換 | |
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ヘッド交換 メインのプリンターのヘッドに不具合発生。 クリーニングしてもイエローが出ない。 インクを外し、ピストンスポイドで直接インクを注入しても全く出ない。 何の前ぶれもなく、突然なるんだね。 そして、ガンガンクリーニングしてたらポンプにも異常がある感じ 廃インクのタンクにインクが出てこないようになった。 こちらは後で修理するとして、まず、ヘッドの交換から。 |
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ヘッドのロックを外す 作業しやすいようにヘッドのロックを外す。 ヘッドの左側、ベルトの奥にある白い部品(赤丸印)を奥に押す。 ヘッドが自由に動くようになるので、作業しやすい位置まで移動させる。 |
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カバーを外す 奥のカバー(緑印)を外す。 赤の矢印のところを下に押すとロックが外れるので 手前(黄色矢印)に倒すようにして外す。 |
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ヘッドの取り付けねじを外す ヘッドを固定しているねじ(赤丸印)2本を外す。 |
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ケーブルを外す ヘッドが外れたら、フレキシブルフラットケーブルを外す。 差し込まれているだけなので真っ直ぐ引っ張れば抜けます。 この状態で抜きにくい場合は、左側のカバーを外すと ケーブルがたたんで収まっていますので、引き出せば作業しやすくなるでしょう。 |
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ヘッド ヘッドが外れました。 詰まっている場合はこの状態でクリーニングすれば直ることもあるのですが 今回はイエローが全滅のため、おそらく詰まりではなく逝っちゃってると思うので交換することにしました。 ジャンクのプリンターのうち、ヘッドの良かったものから外し、交換して組み直しました。 意外と簡単ですね。 TOP |
クリーニングポンプの不具合修理 | |
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クリーニングポンプ メインのプリンター、クリーニングしても廃インクのタンクにインクが出てこなくなった。 観察すると、チューブの中をインクが行ったり来たりしている ポンプ自体は回っているが、弁か何かが機能していないような感じだ。 という訳で、分解して調査開始。 分解は、分解、廃インクパッドの交換手順を参照して下さい。こちら 写真は、分解後メカ部をひっくり返した状態の、ヘッドの裏あたりです。 赤丸印が問題のクリーニングポンプです。 |
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クリーニングポンプ 写真は上の写真の反対側から見た状態。 赤印がクリーニングポンプ。 シリコンのチューブが伸びてきて、黄色印のジョイントで直径の異なるゴムホース(緑印)へ繋がり ヘッドの裏へ繋がっています。(写真ではゴムホースは外れています) |
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クリーニングポンプを外す 写真は、ポンプをやや内側から見ています。 上の写真で黄色印のジョイントの下側でシリコンチューブを外しておきます。 赤丸印のところの爪を2箇所外して、外れると思ったんですが 緑印の部品が引っかかっていて外れません。 緑の部品はそのままにして、外すことにします。 |
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クリーニングポンプ ポンプが外れました。 この作業は、かなり手が汚れますので薄手のゴム手袋等をしたほうが良いでしょう。 |
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分解 分解してみました。といっても、ギヤを外しただけ。 中はシリコンチューブが一周巻いてあり、そこをプラスチックのローラーが押さえて回るようになっています。 逆回転したときは、ローラーが内側に入りインクの逆流を防いでいます。 ん?弁とか無いじゃん?? ポンプは正常そうなので、他に原因を探します |
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原因発見 その後の調査でヘッドの裏まで延びているゴムホースに亀裂があるのを発見。 ここからエアーを吸い込んで、ポンプが機能してないことが判明。 もう古いから仕方が無いかもしれないけど、エプソンさんよ何でこのホースシリコンにしないの? だめじゃん。 |
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チューブのショートカット このゴムホースを交換すれば直りそうなんだけど、こんな細いサイズのホースは見当たらない。 で、このゴムホースにポンプのシリコンホースを突っ込んでみた。 ちょっときつくて簡単には抜けそうに無い。決まりじゃん 亀裂の無いところを切り取ってシリコンチューブに挿し ジョイントをショートカットしてヘッドの裏へ。 |
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チューブのショートカット ジョイントをショートカットしてポンプからヘッドの裏へ繋がった。 ここは吸い込むところだから外れることは無いと思う。 移動してもこすれない様に結束バンドで止めて出来上がり。 後は逆の手順で組み立ててテストしてインクが出れば完成だ。 結果はOK。クリーニングでガンガンインクを吸いだしてくれるようになった。 つーか、ちょっとクリーニングでインク捨てすぎじゃね? TOP |
給紙の不具合修理 | |
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給紙の不具合 予備のプリンターの給紙の不具合を調査。 こっちのプリンターは給紙の不具合?の時と違い、給紙そのものが行われない。 給紙トレイはパコパコ動いているのだが、用紙が引き込まれない状態。 という訳で、分解して調査開始。 分解は、分解、廃インクパッドの交換手順を参照して下さい。こちら 写真は、給紙トレイを外し、後ろから見た状態。 |
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給紙ローラー 用紙が引き込まれないので給紙ローラー関連の不具合と判断し分解してみた。 給紙の動作自体は行われていたし、ギヤもしっかりかみ合っていたので ローラーは動いていたと思われる。良く見るとローラーに巻いてあるゴムが劣化してカサカサだ。 こんなゴム当然無いし、どうしようか考えていたところ、良く見ると内側はつやもあり劣化していない。 というわけでこのゴムを裏返しにしてやってみた。 |
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ゴムを裏返した給紙ローラー ところが、組み上げて試しても少し改善しているようだが、まだ引き込まれない。 う〜ん、なんでだ? |
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ゴムを裏返した給紙ローラー 写真では分かりにくいかもしれないが、良く見るとゴムの中央が凹んでいる。 劣化だけでなく、収縮もしているみたいだ。 |
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ゴムを裏返した給紙ローラー この問題を解決すべく、ローラーにテープを巻き、その上からゴムをはめる事にした。 写真上 給紙ローラーのゴムを外した状態。ゴムにしわがあるのが分かる。 写真中 ローラー部分にガムテープを巻いた(3回巻いてみた) 写真下 ゴムを裏向きにはめた。裏側はまだつやがある。 これでローラーの直径も若干大きくなり、うまく給紙してくれると思う。 |
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給紙トレイのローラー 給紙トレイにも、同じようなゴムが使用してあり、こちらも劣化しているので、同じように処理する。 |
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給紙トレイのローラー トレイを裏返し、2本のねじ(赤丸印)を外しカバーを外す。 |
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給紙トレイの分解 黒い部品を外す(緑印) 赤丸印の所が両サイドにはまっているだけなので、中央で曲げるようにして抜けば外れます。 この時、スプリングも外れるので、外す前の状態を写真に撮っておくと良いでしょう。 |
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給紙トレイの分解 この写真はゴムを裏返しにしてはめた時のもの こちらも中央が凹んでいるので同じようにテープを巻いて処理する。 赤丸印のところにはまっているスプリングを外し 緑印の所を支点にして、手前に起こせば白い部品ごと外れます。 |
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給紙トレイのローラーの分解 白い部品ごと外れたら、ローラー部を分解します。 分解はローラーの芯(黒い部品)が赤丸印の所の爪で固定されているだけなので マイナスのドライバーなどで少し広げれば外れます。 |
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給紙トレイのローラーの処理 写真上 ローラーです。 写真中 ガムテープを巻きます(3回巻いてみました)。 写真下 ゴムを裏向きにはめます。ちょっぴりふっくらしました。 注! 下の写真はローラーの向きが逆になっています |
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ローラー改善 改善したローラーを組み付けた。ふっくらツヤツヤいい感じ。光ってるし(笑) 後は逆の手順で組み立てて給紙されれば完成だ。 結果は上々で給紙ミスも無く満足の行く結果となった。 他のプリンターも同じように処理しようかな… 後の問題は、紙送りのローラーゴムの劣化についてだ。 こちらは今の所いいが、直径を変更すると紙を送る量が増えてしまうためこのやり方はNGと思われる。 いつまで持つか分からないが、心配しても始まらない、不具合が出たら考えよう。 TOP |
廃インクの連続供給 | |
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廃インク 廃インクがタンクにほぼいっぱいになった。(写真左) 右側は今使っている詰め替えインクのボトルである。 廃インクのペットボトルは500cc、詰め替えインクのボトルは1本200ccである。 予備のプリンターも合わせると、廃インクはもう500ccを越えている。 それに対して詰め替えインクは、だいたい80%くらい使用した感じだから 1本160cc X 6色で 960ccくらい使ったことになる。 と言うことは、使用したインクのうち半分は廃インクとして捨てていることになる。 これだけインクをクリーニングで捨てないと、印刷品質を保持できないと言うことか・・・ 純正インクを使っていたらと思うと、ぞっとする。 で、このインクをどうしようかと思って考えていた時、黒インクとして使ったらどうなる? 写真とかはNGでも、テキストだったらいけるんじゃね? と言うわけで、テキスト専用のプリンターを準備して、廃インクの連続供給にチャレンジしてみることにしました。 |
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プリンターGET 廃インクを使って、テキスト印刷専用のプリンターを探していたところ、ヤフオクでよさげな物を発見。 商品説明には、写真印刷でスジが出ます。新品でもインクレベルが半分ほどの表示になります。とのこと 文字が印刷できればOKだし、永久チップを使うのでインクレベルの表示は関係なし。 もし、永久チップで問題が発生しても、多分メイン基板を交換すれば大丈夫だろうと言う事で入札。 結果は落札出来て、印刷も出来る状態でした。ただ、若干ノズルに詰まりがありますが、許容範囲。 よし、このプリンターでやろう。もちろんPM-G700。 |
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永久チップ付きカートリッジ 連続供給で欠かせないのが永久チップ。写真は以前買っておいた永久チップ付きカートリッジ インクの供給孔も上にあり、そのまま使えるのでこれでいきます。 |
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分岐管 通常連続供給の場合、インクのチューブはインクの色の数だけ必要ですが 今回は廃インク1色?だけなので、タンクからカートリッジまでは1本で配管し カートリッジ手前で6つに分岐します。 そこで必要なのが1対6の分岐管ですが、こんなのは売っていないと思われますので、作ることにします。 適当な樹脂物に中で通じるように7箇所穴を開け、アルミパイプを差し込んで完成です。 |
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カバーの取り外し 分岐管を設置するスペースを確保するため、カートリッジのカバーを加工します。 そのため、まずカバーを取り外します。 写真の赤丸印のねじを外せば外れます。 |
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カバーの加工 写真上、外したカバーです。これの中央を切り取り、分岐管を設置するスペースを確保します。 写真中、切り取りました。 写真下、奥(写真では手前)にも、チューブの通り道を確保するため溝を付けます。(赤丸印) |
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チューブの配管 プリンターの左右のカバーを外し、操作パネルと本体カバーを外します。 外しかたは、分解、廃インクパッドの交換手順を参照して下さい。こちら カバーが外れたら、チューブの設置をしていくわけですが、このプリンターはカバーを外した状態ではエラーが出て印刷できません。 どこかにセンサーがあると思うのですが、見つけられませんでした。 カバーを付けた状態でも作動するように、今回はフラットケーブルに沿わせて配管する事にしました。(写真赤矢印) フラットケーブルに沿わせた後は、写真手前に戻し、廃インクのチューブを引き出す小窓から外に出します。(写真緑矢印) |
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チューブの配管 次は、分岐管から各カートリッジまでの配管。 ふたを閉じても、チューブが折れ曲がってつぶれない様に配管するため、見た目は雑になってしまいました。 でも、ふたを閉じたまま使えるし、通常は見えないので良しとします。 |
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廃インクタンクの準備 次は、廃インクタンクを準備します。 今回は廃インクのタンクと、インクの供給タンクを兼用することになるので一工夫してみました。 連続供給の場合、インクタンクの高さが低いと供給されないし、高いとヘッドからインクが漏れてしまいます。 そこで、タンクのインク量にかかわらず、常に液面の高さが一定になるようにしました。 構造はタンクを少し大きな容器の中で動くようにして、スプリングで吊っているだけです。 初めは水を入れた容器にタンクを浮かべてと思ったんですが、インクの量によって水面の高さが変わって駄目でした。 このスプリングの強さが微妙で、市販のもので合う物が見つからなかったので、ピアノ線を巻いて自作しています。 写真はインク量の異なる3枚を並べてありますが、液面はほぼ一定になっているのが分かります。 |
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廃インクタンクの準備 液面の高さを一定に保てるようになったら、キャップの加工をします。 写真では3本のパイプが出ていますが 容器の下まで伸びているのは供給用のパイプで、ここから分岐管へつながるチューブに接続します。 上に伸びているのは、空気穴兼用の廃インク供給孔です。他のプリンターで溜まった廃インクをここから注入します。 短いのは、プリンター本体から排出されるインクをタンクに戻すための物で、クリーニングポンプの排出チューブに繋ぎます。 クリーニングポンプの排出チューブへの繋ぎかたは、廃インクエラーの処理を参照して下さい。こちら |
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完成 配管を繋いだら、タンクの外側の容器をプリンターに固定して出来上がり。 後は実際に運用して、カートリッジのインクが減っていくようなら、タンクを上に ヘッドからインクが漏れてしまうようなら、タンクを下に調整していけばいいと思う。 これで、クリーニングで捨てられるインクを気にする事無く、ガンガンクリーニングできるぞ(笑) TOP |