居間・食堂への移動は頻度が高くスムーズな移動が求められます。
寝室と廊下の段差55oには木製のミニスロープを設置し、居間・食堂と廊下の段差100oには長さ1mで緩やかな木製スロープを設置した。
幅は引き戸幅いっぱいに取り、車椅子がそれたり回転したりしないようにスロープ端部に輪留めを設けた。
トイレは段差60oであったが床がタイルで滑りやすい為に、できるだけ緩い木製スロープとして使いやすくした。
また便器まわりには水平手摺り2ヶ所と垂直手摺り1ヶ所を付けて車椅子からの移動を補助した。
何れの手摺りも位置や高さは実際に動作を確認して取り付けてもらった。
外出時は居間よりテラスへ降り、犬走りを伝わって駐車場へ移動する。居間とテラスの段差は350oあったが、持ち運び可能なアルミスロープを、必要なときだけ設置することにした。
駐車場は車を犬走りに横付けできるように、塀と植栽を撤去して新たに造った。
車を駐車したときに水平に停車できて、しかも乗降が楽になるよう車高ができるだけ低くなるよう工夫してある。
乗り入れスロープは車だけでなく、車椅子でも家族の補助があれば出入りできるよう配慮した。
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