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68のFDDを修理した際のヘッドの動き幅について


※この記事は修理そのものを扱った記事ではありません

FDDはモーター駆動装置で古いものは動きが悪くなったり最悪モーターが壊れていることもあります
X680x0に限った事ではないですが、ここでは68の5インチFDDのヘッドの動きについて思ったことを

大抵の場合においてFDDを自分でメンテしたり業者(?)さんに頼んで直すと思いますが、ヘッドの動き幅は気にしておいた方がいいかもしれません
68での2HDフォーマットは所謂1.23MBフォーマットで0~79シリンダまでを使います
が、68で使われているFDD(PRO用は未確認)は0~83シリンダ(場合によっては82とかもあるかな?)までと、アンフォーマット領域まで動くキャパはあります

私が以前メンテしてた時は、ヘッドの動きが正常で異音もなくformatやchkdskやdiskcopy、他本体でも読めるか、等が正常に完遂すれば、まぁ大丈夫かな~と思っていたのですが・・・
シリンダ79まで動くのであれば通常フォーマットできますが、稀にフォーマット完了直前で「フォーマットできませんでした」となる場合もあります
これがヘッドの動き幅にキャパが無い状態ってことですね
そのまま何度も連続で動かしていればその内キャパも増えてくるか、メンテもせずに無理に動かせば逆に壊れて動かなくなるかもしれません

では、どうするか?
昔はアンフォーマット領域のシリンダ数まで目視できるものは一般的には存在しなかったと思いますが、近年ではヘッドの動き幅を目視できる、GIMONSさんFDX68用ソフトウェア内の「fdinfo(ドライブ情報解析コマンド)」というものがあります

使い方として正しいか定かではない(ぉぃ)ですが、フロッピーディスクを入れずにテストします


↑ヘッドシャフトが汚れてたり固まったりしてて動きが悪い状態で、ヘッドがほぼ動かない


↑ヘッドが半領域を数回動いて、次の全域動作まで行かなかった状態


↑ヘッドが全域動いてるっぽいけど数回で止まってしまう場合(~82まで数値は異なる)


↑ヘッドが半領域6回往復&全領域7回往復して正常に動いた状態

上記でも書きましたが、何度も動かしていれば油が浸透してきて徐々に良くなってくるとは思いますが、メンテしてない状態でこの動作をするとモーターに余計な負荷が掛かり逆に壊す恐れもあるので気を付けましょう
ヘッドモーターとシャフトへは適量のグリスを塗り、埃など付着しないように気を付け、ほぼメンテし終わった状態で確認するのがお勧めです
unformatコマンドも織り交ぜて動作確認するといいかもしれません
もし業者さんに修理をお願いするのであれば、状態を確認するのも一考かと思われます

確認の為にモーターを酷使してしまうので賛否両論あるとは思いますが、どの道メンテで何度か動かすことになるのは変わりないので、目視しつつの方がいいかな、と
この確認方法が正しい行為かはわからないので実践するのであれば自己責任でお願いします
ドライブが壊れても私は一切の責任を持ちませんw

因みに余談ですが、FDX68はヘッドが多少ズレていてもリトライで読み書きできてしまう(68本体では読み書きできなくても)という、高機能っぷり故の動作をするため、FDDメンテ後には必ずX680x0実機で読み書きテストする事を忘れずにw


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c 2016, えくしみえむLast updated 2025/03/03