えくしみえむ
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初代X68000のFDDを汎用で使えるようにする
X680x0シリーズはCompact系を除き5インチフロッピーディスクドライブ(以下5FDDorFDD)が使われているのは周知の通り
5FDDの中でも大まかに3タイプ、初代専用、PRO専用、その他用がある
この中でPRO用は他と大きく異なるので一旦置いといて、初代のFDDを他の機種で使えたら便利だよね、と
初代本体はACEと同じくニッカド電池を使っており、メイン基板に載っていて結構死亡率が高いのだけど、FDDは生きてる可能性が高い
・・・コンデンサは液漏れしてるかもだけどw
Outside X68000の42ページに初代からACEでFDDユニットの変更、ACEでは初代のFDDは使用不可と書いてある通り、パッと見互換性がありません
ACE、EXPERT(2)、SUPER、XVI、X68030は若干型番は違えど相互に置き換えは可能です
初代用FDDとACE系FDDの違いは大きくわけて以下の通り
・電源コネクタが初代4ピン、ACE系3ピン
・初代には本体背面イジェクトスイッチ用コネクタがある
・電源コネクタとFD信号用コネクタ位置が左右逆で、FD信号用コネクタは裏表も逆
となっている
FD信号用コネクタはピンアサインは同じだからいいとして、問題なのは電源コネクタとイジェクト用コネクタの使い方
まずイジェクト用コネクタ、背面のイジェクトスイッチに繋がるのですが、通常は1-2、3-4と繋がっていて、スイッチを押すと1-3、2-4と繋がって強制的にディスクを排出できる
ACE以降にはこの機構は無いため、常に繋げた状態にしておけば良いという事がわかる
次に電源コネクタ、一般的なFDDやHDDの4ピンコネクタの3ピンはGNDになっているけど、初代のFDDコネクタには3ピンに+5Vが入っている
この仕様から、初代FDDを修理して一般的な電源で動作確認しようとしてもディスクをクランプできなくて動かすことができない
※3ピンにGNDを入れても壊れることは無いけど使えず意味が無いので敢えて試す必要は無いw
3ピンに+5V(HIGH)を入れてやるとクランプ用モーターが回るようになり、ディスクをクランプできる、と
結果、上記写真のようにしてやればACE、EXPERT(2)、SUPER、XVI、X68030で使う事が可能という事に
電源コネクタとイジェクト用コネクタを両方とも上記のように対処しないと動きません
イジェクト用コネクタは2mmピッチなので、2mmピッチジャンパーピンを使うか裏からはんだ付けする
電源の3ピンは初代ではディスククランプ&強制イジェクト用にVcc2が繋がってるけど、ACE以降では関係ないのでVcc1を接続する
ATX電源の汎用4ピンコネクタを使った場合の写真だけど、ACE系で使うのであれば3ピンコネクタからの変換を作る必要がある
難しくはないけど内蔵用ではこんな感じで作ればok
XVIに載せて動作テスト
当たり前だけど普通のFDDとして問題無く使えている(ソフトウェア排出もok)
FDX68でも試したけど全く問題ない
PROドライブのイメージもあるのだけど、今まで初代専用と思ってたから使い廻しを考えなかったのだけど、初代のFDDだけ余っていく(ぉ)のでどうにかしたいと考えたら思いのほか簡単にできてしまい、ちょっと拍子抜け
ちゃんと内蔵しようと思ったらFD信号用ケーブルを作った方がいい
かもしれない
が、一先ず5インチタワー型本体全てで使えることがわかって良かった
あ、Compactの外付け用としてでも使えるねぇ・・・最高じゃないかw
【20250303追記】
FD信号用ケーブル、純正ケーブルで繋いで内蔵するのは普通に短すぎて不可能だったw
こんな感じで作ればok
引き周しの都合で外付け用コネクタを真ん中に
実機に合わせつつ、折り紙みたいに形成
初代本体と違い、FDD信号用コネクタが電源と近くなる&全体的にスペースが少ないので結構窮屈い=他の配線含めて這わせがメンドイですが、気を付けながら慎重にやればなんとかなるw
FDDのヘッドシャフトの間に挟まないように注意しなければいけない、よく確認する事
【電源ケーブル制作時の注意!】
電源ケーブルの3ピンに+5Vを使用する為、ケーブルなど作った場合は必ず専用で使い、一般的なFDD等で使わないようにしましょう
間違って使ってしまうと壊れたり火を噴いたりして色々と大変なことになります(本気
ここに書いた事例を参考にしていただいても結構ですが、自己責任でお願いします
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c 2016, えくしみえむ
Last updated 2025/03/03