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和算免許状及び和算書わさんめんきょじょう およ わさんしょ

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分類
市指定(第71号)
指定年月日
昭和40年11月3日
種別
古文書
所有者
個人
時代
江戸時代

 関孝和せきたかかず によってはじめられた関流和算は、18世紀末から19世紀にかけて、市域でも盛んになった。
 縦18センチ、横190センチの和算免許状は、斎藤九郎左衛門信芳のぶよしが、1784年(天明4)12月に、松崎 與右衛門行乗ようえもんゆきのり に授けたものである。この與右衛門は、五年後の1789年(寛政元)に、桜井神社に算額を奉納している。1805年(文化2)に、同じく算額を奉納した長谷部 宇兵衛延之うひょうえのぶゆきは、清水三郎林直りんちょくの門人である。林直と行乗とは、同門の和算家であり、その関係で長谷部家に伝えられたものと思われる。
 また、延之が、学んだと思われる和算書には、「精要算法せいようさんぽう」上中下3冊、「古今算法ここんさんぽう」一〜五巻、「算俎さんそ」巻二・四の2冊、「 括要算法かつようさんぽう 貞享利3冊、の計13冊があり、いずれも木版 和綴わとじの冊子である。