MENUCLOSE

ホーム > 絹本著色 證如上人像

絹本著色 證如上人像けんぽんちゃくしょく しょうにょしょうにんぞう

絹本著色 證如上人像1
絹本著色 證如上人像2

裏書

分類
市指定(第154号)
指定年月日
平成元年11月3日
種別
絵画
所有者
円光寺
時代
安土桃山時代
法量
縦 94.5cm 横38.7cm

 證如は戦国乱世の時代にわずか十歳で本願寺十代となったが、加賀の領国支配に代表されるように、激動期に生き抜き、本願寺教団の体制整備にもつとめたことで知られる。
 この絵像は、かすかに残るその裏書きから、證如の嫡子で本願寺十一代顕如けんにょが下付したことがわかるが、下付年代は残念ながら不明である。しかし、1580年(天正8)の石山合戦和睦後、顕如とその長子教如が対立したとき、両人はさかんに画像を地方に下付して、互いに勢力伸長を計り本願寺東西分派の原因の一つをつくった。この像もそうした時期のものと思われる。