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紙本著色 神光寺薬師如来再興縁起
1700年(元禄13)に焼失した神光寺が、1717年(享保2)に復興する経緯が述べられ、5場面の絵が挿入されている。末尾には1718年(享保3)の年記とともに神光寺第六世健亮の名がみえ、本文の草案はこの健亮によるものとわかる。本品の画風や書体は、江戸時代に盛んにつくられた御伽草子の絵巻と共通するもので、京都などの専門工房により製作されたと考えられる。本市における在地寺院の縁起絵巻は他に例がなく、また、当時の仏教をめぐる村人の信仰をうかがうことの出来る貴重な資料である。