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木造 釈迦如来・多宝如来坐像 附厨子
- 分類
- 市指定(第132号)
- 指定年月日
- 昭和51年4月13日
- 種別
- 彫刻
- 所有者
- 妙教寺
- 時代
- 室町時代
- 法量
- 高さ 16.5cm
この像は、その光背と框座に書かれた墨書銘から、1571年(元亀2)に、日朝(岡崎市長福寺住持、1580年没)が清信女妙晃
(1585年没)を願主として、京都七条大宮仏所の式部法眼に作らせたことが知られる。室町時代末期(16世紀)の貴重な基準的仏像の一つである。作者の式部法眼は、慶派流東寺大仏師第十六代康吉の傍系に属する仏師と考えられる。現在、この像を含めた彼の作品が三点ほど知られているが、いずれも室町時代の三河武士と関連する造像であることが興味深い。
なお、この像を入れる厨子と厨子内に描かれた日蓮像(奥壁中央)、三十番神像(両扉内側)も同時の製作とみてよい。