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専超寺せんちょうじのケヤキ

専超寺のケヤキ
分類
市指定(第126号)
指定年月日
昭和49年2月13日
種別
天然記念物
所有者
専超寺
法量
胸高囲  3.5m
樹高   21.0m

 専超寺は、山号さんごう高瀬山たかせざんといい、真宗大谷派しんしゅうおおたにはの寺院である。寺伝によれば、弘法大師こうぼうたいし空海くうかいにより真言道場しんごんどうじょうとして創立されたという。その後、浄土真宗じょうどしんしゅうの開祖親鸞しんらんが矢作の柳堂やなぎどう妙源寺みょうげんじ・岡崎市)で説法した際(寺伝では1231年(寛喜3)頃)初代善悟僧都ぜんごそうづ帰依きえし、名号みょうごうと山号をった。

1469年(文明ぶんめい元)頃、十代蓮順れんじゅん蓮如れんにょの弟子となり、本願寺派ほんがんじは寺院となった。しかし、1563年(永禄えいろく6)の三河一向一揆みかわいっこういっき徳川家康とくがわいえやすに味方したため、一揆勢の焼き討ちにい、伽藍がらんは一時焼失した。時の住職であった十三代良祐りょうゆうは信州に逃れていたが、7年後に再興さいこうを果たしたとされる。その後、江戸時代を通じて伽藍が再整備された。

 ケヤキは、ニレ科の落葉高木で、なかには樹齢1000年、高さ40mにおよぶものも見られる。巨樹については、この専超寺のケヤキのように天然記念物に指定されるとともに、各地で「県の木」(宮城県、福島県、埼玉県)や「市の木」(秋田市、千葉市ほか)となっている。紅葉が美しく、今日でも庭木や街路樹として植えられている。

 このケヤキは、樹齢から、寺伝による元禄げんろく年間(1688~1704)の本堂再建頃に植えられたと考えられる。根元の近くでは、その堂々たる枝ぶりを見ることができる。

    
住所
今本町 1丁目6番地30