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紙本墨書 六字名号
- 分類
- 市指定(第218号)
- 指定年月日
- 平成23年11月3日
- 種別
- 書跡
- 所有者
- 空臨寺
- 時代
- 室町時代
- 形状
- 縦 73.0 横 23.1cm
軸装
本願寺第八世蓮如(1415~1499)は、初期には金泥籠文字に見られるような豪華な十字名号を下付しており、その様式を模した九字の名号本尊もある。1465年(寛政6)、比叡山による大谷破却以後、十字名号の下付は行われなくなり、白紙に名号を墨書して門徒に授けるようになった。特に草書の六字名号が大量に製作された。
蓮如筆とされる墨書名号は、実如筆のものと近似または混同される場合が多いが、本資料はいわば典型的な蓮如筆名号といえる。特に「無」の字の一番右端が鋭く出ている筆法、全体に上から下にかけて少し弓なりに書かれていることなど、その特徴がよく出ている。