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不乗森神社の湯立神事
- 分類
- 市指定(第166号)
- 指定年月日
- 平成4年11月3日
- 種別
- 無形民俗文化財
- 所有者
- 不乗森神社
不乗森神社は、もとは「日吉社」ともいい、鎌倉街道沿いに建てられた古社である。
湯立神事は、当初、深湯神事
として催されていたが、戦国時代以降一時中断し、1756年(宝暦6)1月から、五穀の豊凶を占う神事として復活した。
現在は、神楽殿
の前に祭場を設けて毎年3月9日に行われている。祭場に3個の釜をすえつけ、三宝に、
手桶・ひしゃく・餅・洗米・塩・切麻(紙)を神前に供える。祝詞を奏上した後、三宝の中の洗米・塩・切麻(紙)を、中央の釜、右の釜、左の釜の順に入れ、青笹をもって湯をかきまぜる。三つの釜から湯をひしゃくで三杯ずつ汲んで桶に入れ、神前に供える。
つづいて三宝の餅を、祭場の四方に三・三・三・一の割で十個投げる。これが豊作を意味する所作と解され、災いを除き、人々の無事消息を祈願するものとなっている。神事が終わると、人々は各自の傷病を癒すことを願い御幣を釜の湯にひたし、身体の患部につけることが行われている。