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銅造 如来立像
- 分類
- 市指定(第173号)
- 指定年月日
- 平成6年12月8日
- 種別
- 彫刻
- 所有者
- 菩提寺
- 時代
- 統一新羅時代
- 法量
- 高さ 11.8cm
この像は、新羅時代(8〜9世紀)に朝鮮半島で製作された新羅仏である。鋳型の型持穴が後頭部と背面の上下三か所にみられ、背面には光背をとりつけるためのほぞがある。本来は金銅仏であったが、高温にさらされて表面がいたみ、鍍金が失われ黒色となった。いずれかの時点で火災に遇ったものと思われる。
伝来の詳細は知られていないが、菩提寺の縁起によれば、菩薩寺の前身である桜井神社別当の桜井寺に伝わったものとされる。また一説には桜井城主の松平信定が、かつて桜井町山ノ寺にあった小堂から、この像を移し、菩提寺を創建したともいう。
新羅仏は、日本へ請来されたものも数多いが、安城市周辺には事例がなく、市内における最古の仏教彫刻である。