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南蛮屛風
右隻
左隻
- 分類
- 県指定(絵第54号)
- 指定年月日
- 昭和42年8月28日
- 種別
- 絵画
- 所有者
- 西蓮寺
- 時代
- 江戸時代
- 法量
- 縦 90.7cm 横217.8cm
渡来する南蛮人の風俗を、克明に描いた紙本金地著色の密画である。南蛮人とは、もともと中国人が南方異民族をさした呼称であるが日本ではポルトガル・スペイン人をいった。南蛮屛風は全国でおよそ60双現存する。南蛮風俗を描く原図数種からつぎつぎと写したもので、図様の似たものが多い。この屛風は、狩野内膳の図をベースにしている。
大名行列などで持ち歩く携帯用の六曲屛風であるため、縁に厚い金具を打ち付けている。左隻は東南アジアの港を出る風景であり、教会や象に乗る貴人が描かれる。右隻では日本の港へ着いた図で宝形造りの南蛮寺(教会)、珍しい鳥や犬、これを物珍しげに見物する日本人が描かれている。南蛮人は歌舞伎役者のように躍動的に描かれ、楽しい画面を見せている。