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教行信証きょうぎょうしんしょう

教行信証1
教行信証2
分類
市指定(第121号)
指定年月日
昭和49年2月13日
種別
典籍
所有者
本證寺
時代
南北朝時代
法量
縦 24cm 横15.3cm

 『教行信証』は、漢文で書かれた親鸞しんらん 主著の浄土真宗根本聖典である。南北朝時代から和文にすることが行われ、大別して十七冊本、十九冊本、二十冊本の三種類があった。
 本書はそのうちの二十冊本系に属するものだが、全巻はそろっていない。しかし、「文和四年未乙十月日写之畢釋學念」の識語しきご から、1355年(文和4)、学念という僧によって写されたことが明らかである。学念は大和の国の僧であることがわかっており、龍谷大学図書館には、彼の筆になる「 弥陀教義集みだきょうぎしゅうも残っている。本願寺系の教行信証は十七冊本系であるのに対し、二十冊本系は高田門徒系とみられている。このことは、本證寺ほんしょうじ と高田門徒との関わりを示すものである。なお、この本の末には、江戸時代初期の本願寺十三代宣如せんにょが鑑定して、正しい聖典であることを認めた 花押かおう(拝覧花押)を記している。