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絹本着色 九字名号
- 分類
- 市指定(第217号)
- 指定年月日
- 平成23年11月3日
- 種別
- 書跡
- 所有者
- 空臨寺
- 時代
- 南北朝時代
- 形状
- 縦 100.0cm 横 36.3cm
軸装
「南无不可思議光如来」の九字を記した名号本尊である。尊号は切箔籠文字であるが、損傷が激しく本来描かれている放光などは明確に窺えない。また、元々は上下に讃があり、蓮台も描かれていたものが切り縮められたようである。書風から妙源寺(岡崎市)・如意寺(豊田市)等の三河国所在寺院所蔵の九字名号と同系統のものと推定される。
南北朝時代、いわゆる三河の初期真宗時代に制作されたものと考えられ、市内東端町・念空寺の同資料(市指定)とともに、本證寺(安城市野寺町)等がこの三河国に根をおろしていく段階のものではないかと推定される。空臨寺所蔵資料の中では最古である。