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絹本著色 顕如上人像
裏書
- 分類
- 市指定(第153号)
- 指定年月日
- 平成元年11月3日
- 種別
- 絵画
- 所有者
- 法行寺
- 時代
- 江戸時代
- 法量
- 縦 86.6cm 横38.5cm
本願寺十一代顕如は、1559年(永禄2)に、朝廷から歴代はじめて、門跡の号を許されたが、1570年(元亀元)から1580年(天正8)まで11年間にわたって、織田信長と交戦(石山合戦)しなければならなかった。講和の後、各地を移り住み、1592年(文禄元)に本願寺を京都堀川に移すことができた。
その本願寺は東西に分かれるが、この像はその分立直後の1606年(慶長9)に東本願寺十二代教如が下付した像である。黒衣黒袈裟に念珠を持ち上畳に右斜めを向いて坐る像容と上部に讃銘を置くのは本願寺特有の形式である。
裏面には「本證寺門徒三州幡豆郡 志貴荘桜井」の裏書があり、特に桜井が幡豆郡と記されるのは注目される。