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絹本著色 方便法身尊像けんぽんちゃくしょく ほうべんほうしんそんぞう

絹本著色 方便法身尊像1
絹本著色 方便法身尊像2

裏書

分類
市指定(第216号)
指定年月日
平成23年11月3日
種別
絵画
所有者
空臨寺
時代
室町時代
形状
縦 83.0cm 横 34.0cm
軸装

 「方便法身尊像」は、浄土真宗寺院において、主にその寺院が開かれた時に本尊として与えられた阿弥陀如来の絵像である。本像は、紺色の地に、48条の光明を放ち、蓮台に両足をそろえて立つ阿弥陀如来を描く。裏書の大半が欠損しているため不明な点が多いものの、残存部分から本願寺第九世実如(1458~1525)から某道場に下付され、願主は「釈綽秀」であることが知られる。安城市高棚町にある空臨寺には、願主に該当する住職は存在しないが、当時は近世初頭まで寺号を持たない「道場」であった可能性が高いため、これが空臨寺の最初の絵像本尊であったとみてよい。
 現存する実如下付の方便法身尊像の裏書から、1489年(延徳元)から1524年(大永4)の間に製作されたものと考えられる。

〔裏書〕

  •  □□□四日
  •  □之道場
  •  願主 釋 秀