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			彼岸田遺跡出土横櫛
							
						- 分類
 - 市指定(第213号)
 
- 指定年月日
 - 平成22年11月5日
 
- 種別
 - 考古資料
 
- 所有者
 - 安城市
 
- 時代
 - 古墳時代
 
- 形状
 - 長さ 8.7センチ
幅 5.4センチ
厚さ 1.2センチ 
- 材質
 - クワ属
 
 桜井町彼岸田遺跡で出土した木製横櫛である。19本の櫛歯は、側面に刀子などの工具で削り出した加工痕が確認できる。これは縄文・弥生時代の堅櫛にみられた刻歯式から、古墳時代に出現する鋸挽きにより形作られる挽歯式への過渡的様相と考えられる。本資料は、その形態から日本最古の横櫛として位置付づけられる古墳時代中期初頭(4世紀末〜5世紀初頭)の大阪府八尾市小阪合遺跡出土のものと比べて、やや古い様相が認められる。
 朝鮮半島に系譜が求められる木製横櫛の日本列島における出現時期とその背景、さらには古墳時代に生きた人々の服飾を探るうえで貴重な資料といえる。
