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紙本墨書 五帖御文
- 分類
- 市指定(第189号)
- 指定年月日
- 平成10年2月27日
- 種別
- 典籍
- 所有者
- 本證寺
- 時代
- 室町時代
- 形状
- 紙本墨書
各縦 26.8cm 横20.5cm
袋綴
本願寺第八代蓮如の御文五帖八十通は、第九代実如のときに編纂されたといわれ、第十代證如以降が出版をし、下付することで布教に大きな役割を果たした。御文の各冊末尾に下付者である本願寺の門主の署名と花押が記されているものを、「証判本」と呼ぶが、本書は證如証判入り五帖御文である。第一帖目を欠き四冊が現存する。
五帖御文は證如の時代に木版本ができ、京都大谷大学図書館と和歌山県鷺森別院の版本が2部確認できるが、現在のところ写本としてあるのは本證寺の本書のみである。
證如が記した『天文日記』や実従が記した『私心記』によると、本證寺は1538年(天文7)から1545年(天文14)の間に大坂石山本願寺へ数回御堂当番などで出仕しているため、本書もこのときに下付されたと思われる。