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御伝鈔
- 分類
- 市指定(第65号)
- 指定年月日
- 昭和40年11月3日
- 種別
- 典籍
- 所有者
- 本證寺
- 時代
- 室町時代
- 法量
- 縦 22.4cm 横15.1cm
『御伝鈔』は、本願寺三代覚如が著した、親鸞の伝記絵巻の詞書である。本書は下巻末尾には「時也宝徳第二之天江州長澤福田寺宗俊房依所望奉染紫毫了 右筆釋蓮如」と記述されている。福田寺は、現に滋賀県坂田郡近江町長沢にあり、宗俊は蓮如の父存如に帰依した僧で、蓮如にも深く傾倒した。本書の識語 は、1450年(宝徳2) 蓮如 36歳の筆と記すものだが、筆跡からすると事実はそうした識語をもつ室町時代中期の写本である。おそらく、本願寺九代 実如 のときに本證寺へ授与されたものであろう。同様の識語をもつ『御伝鈔』が、現在9点ほど確認されているが、いずれも実如以降の転写本である。