Sankyo
リズミカ
このマシンは1970年ごろ三協精機が発売した,パンチカード式電動オルゴール.
五線が印刷された細長いカードに,楽譜の音譜通りにパンチで穴をあけ,
機械に差し込むと,モーターが回ってカードを送る.
あけた穴にしたがって,爪車が回転し音弁をかき鳴らすという仕組み.
音弁は20弁で3オクターブ近い音域をカバーする.
パンチカードは自由に穴あけできるので,自作曲でも演奏できるという優れもの.
中の構造はこうなっている.
手前からパンチカードを挿入するとスイッチが入ってモータが回り,
ローラー(音弁に隠れている)がカードを送る.
音弁の下に弁の数だけ並べられた爪車(一周4爪)は,
そのすぐ下をカードの穴が通りかかると,
下向きの爪が穴に入って1/4回転させられる.
このとき爪車の上向きの爪が音弁をピンと弾くというわけだ.
右側にあるツマミはモータの速度を調節する可変抵抗器.
単純だがよくできている.
難点は紙詰まり.
カードの穴のないところに,時々爪車が食い込んでロックする.
このときは仕方ないので出口側からカードを強引に引っ張り出す.
カードの先が出てくる前にロックしたらお手上げだ.
そんなときは分解するしかない.
ああ何度分解したことか,,,
自作曲2題
冒頭の曲の他に当時作った曲です.
ワルツ | WALTZ2.WAV |
無題 | MUDAI2.WAV |