古時計

骨董屋や骨董市で不動品を安く買いリストアしたもの
ぜんまいを巻けばすべて動く「動態保存」
高級品はない


鋲打ち八角掛時計

NEW HAVEN
(米国)


明治弐拾五年(1892)
四月吉日・京都市
などの文字が裏にある

東寺の骨董市で入手

文字盤周囲の鋲や帯は
真鍮が酸化して
黒ずんでいるが
磨き粉で磨くと
艶やかな金色に輝く

文字盤はぼろぼろだった
のをコピーに取って
修正した


なんと,きんさん,ぎんさんと
同い年だった!!
NEW HAVEN
八角掛時計

ANSONIA
(米国)



振子室がやや小振り
素朴だが品がある

模様から
明治後期〜大正初期
と思われる
ANSONIA
四つ丸掛時計

SEIKOSHA
(日本)



1902-1903
の頃の品評で
GOLD MEDALを
取ったとある

金箔は剥げ落ちて
しまったが
往年の栄華が
偲ばれる
四つ丸掛時計


この時計たちは,いったいどんな家で,どんな人にぜんまいを巻かれて,
毎日時を告げてきたのだろうか.
時を告げることで,その人たちをどう支えてきたのだろうか.

この時計の部屋ではどんな生活があったのだろう.

時計の下で,家族みなが三度のご飯を食べていただろうか.
時打ちを聞きながら,あったかい布団の中でうとうとと寝入っただろうか.
この時計はオギャーという産声を,高いところから聞いただろうか.
コチコチとだけ時を刻みながら,誰かの最後を看取っただろうか.



オルゴール
置時計


SEIKOSHA
(日本)



目覚ましに鳴る
オルゴールは
明治1年(1868)作の
流行り歌
「宮さん宮さん」(※)

だからこの時計も
明治初-中期だろう
オルゴール置時計

(※)
宮さん曲
MIYASAN_b.WAV


宮さん宮さんお馬の前に
ひらひらするのは何じゃいな
トコトンヤレトンヤレナ

あれは朝敵征伐せよとの
錦の御旗じゃ知らないか
トコトンヤレトンヤレナ

(野ばら社「思い出の愛唱歌集」より)

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