2004-08 FrontPage
グライダー
≪グライダー体験飛行≫
2004.8.9 妻沼にて
大学に入った息子がはじめたグライダー。
夏季合宿をやっているというので利根川河川敷へ妻と見学に来てみた。
薄雲はあるものの炎天の空、
遠目には紙飛行機のようにも見えるグライダーが、何機か音もなく舞っている。
・・・・
「ぜひ飛行体験を」との指導教官のお勧めに甘えて一人ずつ乗せていただくことにした。
「出発!」
合図と同時にワイヤがすごい加速で機体を曳き始めた。
ほんの数秒で機体は浮き上がり、ほとんど45度の急角度で天空へ向かってグングン突き進む。
やがて、ブチッという音と振動で、いまワイヤから切り放されたとわかる。
「滑空に入りました。パワーは付いてません」
と、後席指導教官の説明。
離脱高度550m、対気速度は100km/h。
眼下は関東平野のド真ん中、坂東太郎の豊かな流れが横たわっている。
天気次第ではキ心のビルや富士山まで一望できるそうだ。
ほどなく妻を乗せた機体も舞い上がってきた。(写真)
教官の声以外は、風を切る音と無線交信の音声のみ。
ゆったりと静かに右へ左へ旋回しながら徐々に高度を下げていく。
束の間の鳥になった気分、爽快な空の舞いだった。
(2004.8.15)