2002.02 FrontPage
天下の奇祭どぶろく祭り 長草天神社 とき:2002年2月24日 ところ:愛知県大府(おおぶ)市 ◆ 愛知県大府市に長草天神社というところがある。 天神様、すなわち学問の神様菅原道真公を奉った、 500年の由緒ある神社である。 毎年2月第4日曜日はどぶろく祭りで賑わう。 上の写真は猩々(しょうじょう)という想像上の怪獣。 地元に伝わる伝説とからんで境内をにぎわす。 手に持った青竹で頭をたたいてもらうと、 子供は頭が良くなり、年寄も無病息災で長生きをするという。 絵になるのは、「猩々と、親に抱かれて泣きじゃくる幼子」といった構図なのだが、 なかなかそうはうまく撮れるものではない。 むしろ、和やかに並んで記念撮影という風景のほうが多いのは、 ご時世がら致し方がないか。 お稚児さん(1,2,3)も絵になる対象だ。 どぶろく祭りは猩々が酒を好むというところから来ているらしい。 正午、朗々たるほら貝の音とともに振舞い酒が始まった。 今年のどぶろくのでき映えは実に上々だった。 猩々も疲れる。 中に入るのは「青年会」のお兄ちゃん達。 やたら若いので年巾を聞くと、「25歳以下中学生まで」だという。 ふむふむ、どうやら重労働は中高生の役回りか。 どうりで猩々周辺はいつも女子中生がキャピキャピはしゃいでいる。 祭りのフィナーレは「投餅」だ。 どうでもいいが、、、「なげもち」「まきもち」であって、「もちなげ、もちまき」とは言わない。 午後3時! やぐらの上から投餅が始まると、たちまちもうその下は興奮のるつぼ。 まるで万札の紙吹雪を追うように、大のオトナ達が必死で餅をかき集め奪い合う。 うっかり転んだりしたら、生命の危険すら、、、と思うほどだ。 そうこうしてやがて祭りは終りを迎えた。 |
26-Feb-2002