PSYCHOTIC REACTION


TELEPATHIC EMOTION (ROULETTE/ROUL 001/7'EP)

国内の好きなバンドの音源で最後の砦だったのがこのシングルでした。 
やっぱり苦労して手に入れたレコードだけあって、いざターンテーブルに乗せんとする時のドキドキ感っていったら
最近の自分の中で忘れていた感覚でしたね。 慢心するべからずですよ、一休…。
さすがに初音源という事もあり録音状況は全リリース作品の中では一番劣りますが、既に完成された
サイコティックリアクション節の前ではそんな事は無意味に思えるほどの出来栄えの2曲。
疾走感に溢れたタイトル曲はもちろんの事、FIRST ALERTを思わす渋POPな「RADIATION WORDS」も涙なくして聴けないね。
あ〜もう好きすぎてどうにかなっちゃいそうな勢いです。 この気持ちを止められるのはフルアルバムだけ。

NO LICENSE (LICENSE/LICE 005/CD)

泣く子も吐く、当時FIRST ALERTの今井氏によってコンパイルされた殺人的内容のコンピ。
PSYCHOTIC REACTIONの他、CALENDS、NAILCLIPPERSなど関西の最前線を走るバンドが
これでもか!と押し込まれて7バンド13曲収録でMOD/POWER POP好きは即買いです。
さーそんな良質バンドが目白押しの中でPSYCHOTIC REACTIONは代表曲(勝手に言ってる)
「YOU'RE AROUND」で一気に勝負を決めてきます。 もうイントロのベースで気持ちが
高ぶってきちゃうというのに、そこにMASUDAの声、YUMI嬢のコーラスとハモンドが…。 
ああもう、おいどん辛抱たまらんですた〜い!! この高揚感は一体!? 
そして2曲目はガラリとイメージを変えて感情直下型「CROSSING GATE」で撲殺。
叫び続けるボーカルの裏で鳴るハモンドがいい味出してんだ、これが。 必聴!! 義務!!

AIN'T SEEN NOTHING YET (SICK/SICK-006/CD)

SANDIESTのリリースでも知られるSICKからのモッド色かなり強めのコンピレーション。
さてさて全国のYUMI嬢フリークスは1曲目の「SMART BOY」でドンブリ飯3杯は
軽くいけちゃうと豪語するのは必至、YUMI嬢ボーカルのちょっぴりおセンチナンバーだ!!(笑)
ホント曲によって様々な顔を見せますPSYCHOTIC REACTIONが放つ2曲目は、
ウェイビー感覚を前面に押し出し軽快に飛ばしまくる「MY FUZZY COMPUTER」。
そして一転、ダークな雰囲気ながらもハモンドの音色によって妙なポップ感を醸し出す
「COMICAL RAGE」と3曲それぞれがどれも個性的でカッコイイと来たもんだ!! 休日返上!!


EVERY LITTLE BITZ (MANGROVE/ROOT-038/7'EP)

問答無用の大名盤のセカンドシングル、MANGROVEから。 病院から抜け出したアイツも強制送還!!
僕が思うにこれがPSYCHOTIC REACTIONの真骨頂じゃないでしょうか?
それまでとは一線を画すド渋なアレンジに身悶えするような大名曲のタイトル曲を聴いた瞬間に
「くぅ〜っキターーーーーーー!!!!」って言葉では形容できない何かを感じ取れるはずです。
対するB面の「MINIMUM LIFE」も「CROSSING GATE」直系パンクロック。
もう「カッコイイ」なんて当たり前。そんな一言では括れない最高のシングル。デザインも秀逸!!


DIG THE FOUNDATIONS (HARDCORE KITCHEN/HxCxK 006/CD)

前作からおよそ2年ぶりとなる新音源は神戸のSUPPORTERSとのスプリットアルバム。
SUPPORTERSが以前にリリースしたシングルでもメンバーがゲスト参加した事もある仲。
その戦友同士が繰り広げる百鬼夜行の内容は各3曲ずつの新曲、そしてカバー1曲ずつ収録。
これ以上ないと思われるシンプルなスタイルで攻めるSUPPORTERSに対し、
我らが5人組、PSYCHOTIC REACTIONが1曲目に持ってきたのは…飛び道具!YUMIボーカルの
「SOUR GRAPES」だ!! そうこうしてる間に襲いかかる新手のゾンビ「RED SHOES」に突入。
うお!? こ、これは!? 「EVERY LITTLE BITZ」直系やないか〜!! ばんざ〜い!!(笑)
スローな「CHILDHOOD LUST」を挟み、FREE DESIGN(って言われても知らないっす…)の
「FELT SO GOOD」のカバーで締め。しかし一抹の物足りなさは否めませんね…。4曲だけやし。

SILVER BENEFIT (ROULETTE/ROUL-002/CDR)

自らを奮い立たす家庭内製手工業レーベルROULETTEより出された、これまた家庭内製手なシングルが登場
美しいピアノの調べで幕を開ける「ART OF LIVING」を皮切りに、「ONE MINUITE」「THE SWEET GREEN BACKS」の3曲を収録。
3曲? たったの?(笑) おいおい、もうアルバム出さなきゃいけない時期はとっくに超えちゃってるよ〜?
あ、そうか。 こりゃ先行シングルなんやな。 つーか、でも最近こんな言い方しないよな。
腐るほどシングル出した後にアルバム出したらそりゃシングルコンピだろ?って方が多い世の中ですし。
なんかつったらベスト盤ばっか出しやがる方とかね。 おおっと、清純派で売ってる俺とした事が…。

THE LIGHT SLEEPER (TIME BOMB/BOMB CD 092/CD)

もうそろそろM-1にも出られなくなるんじゃないのかってくらいのキャリアなのに、ようやく来ましたファーストアルバム。
新旧織り交ぜたまさに集大成的な13曲の前に感銘を受けるしかありません、この浮気なぼくら達は。
1曲目「TOUCH MY HEART」のイントロだけで湧き上がるこのワクワク感、アコギのかぶせ方もまたニクいね。
さすがに年月を重ねた昔の曲にもひねりを加えたアレンジを効かせてきてて、
「YOU'RE AROUND」、「CROSSING GATE」で「う〜ん、こう来たか!」と感心してたら名曲「TELEPATHIC EMOTION」で自殺幇助。
そうなってくると何で「EVERY LITTLE BITZ」が入ってないんじゃ〜と嘆きたくなりますが、それはまた次の機会に。



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