dialy
2006年01月〜(2005年度ベスト)
2005年05月〜(syu!5のSE解説)
2004年10月〜(花見の全貌を8割脚色)
2003年12月〜(ベストやレコード録音方法を書いてみたり)
2005年 5月 22日
三重県の片隅からポップパンクを片手に全国を目指す初老の青年コーイチロックが企画するイベント「sharpens
you up!」で
会場に流れるSEを以前よりムリヤリ担当してきた僕なんですが、毎回思った以上に反響があるので(主に男ウケ)、回想、反省を込めてここにレビューしたいと思います。
去る5月14に行われた「syu! vol.5」にて使用されたSEの解説です(画像はその曲が収録されてる音源のジャケ)。
1.THE MOONDOGS / WHO'S GONNA TELL MARY? 毎回「syu!」に使うSEの1発目は16TONSの「VERTICAL DRIVE」と決まってたんですが、その牙城を崩した大名曲。 シングル盤のテイクよりもこちらの方が全然カッコよく、聴いた瞬間に「syu!」の1発目に使おうと思ってました。 バンド名からしてイクラちゃん率いるムーンドッグスを嫌でも想像する為に敬遠されがちだった(俺だけ)彼らの 「これぞパワーポップ!」って勢いに溢れた大好きな曲。 |
2.THE FANS / YOU DON'T LIVE HERE ANYMORE あんなのが最初に来ちゃったら次の曲のペースが落とせないので超メジャーバンドを出さない訳にはいきません。 まあ、POWERPEARLつながりという事でこちらも大名曲のシングルヒットを。 このアルバム自体リリースしてから飽きる事無く聴いてて、今回のSEに入れる時はあまりメジャーすぎる為に 少し躊躇したんですが、流れ出せば結局口ずさんでる自分がいるんですよね。 |
3.THE STIFFS / CRAZY MIXED-UP EMOTION すいません、もう少しカッコつけさせてください(笑)。 初期STIFFSの代表曲なんすけど、 この曲ホントにカッコええわ〜。 oiっぽいコーラスにピアノ、ハンクラまで入って反則っすわ、こんなん。 しかし80年前後のバンドの恐ろしいまでの作曲力って一体…。 |
4.THE NORMALS / ALMOST READY レア音源もチラホラ入れてかないとね。 つーか、ブートのCDRしか持ってないけど。 イントロのギターでやられますね。 パンクが好きならこの曲は知っておいた方がいいです。 オリジナルのシングルなんか高すぎて買えないけど、やっぱ欲しいよなー。額に入れて飾りたいよなー。 |
5.CYANIDE / MESS I'M IN レア音源第2弾。 これもパンクが好きなら知っておいた方がいいです(笑)。 ただし突き抜けてるのはこの曲ぐらいなんで気をつけてください。 ユニオンの店内BGMで聴き、一目惚れしてから入手まで一年かかってしまいましたが、 一年ぶりに再会した時の興奮度ったらないね。 (ザワさん、おかげ様で誰の手も借りずに入手できました・笑) |
6.THE KEYS / WORLD AIN'T TURNING いまだオフィシャル再発がかからない優良バンドの唯一のアルバムより名曲のラストナンバー。 これに収録されてる曲は全部名曲ってくらいのベストパワーポップ盤なんだけど、ホント出ないねコレ。 コンピなんかで持て囃されてるくせに再発されないのこのバンドくらいなんじゃないの? syu!の企画者がこの曲の事を大好きらしいんで入れときました。 コーイチリスペクト。 |
7.SPOOZYS / HUMAN CYBORG RELATIONS 最近スクフェレに見られる現象として「テクノポップ」というのが一番の要素に挙げられるんですが、 「syu!」でもそれをアピールしようという事で(企画者にはすごく難色を示された)、自然な流れでSPOOZYSを。 POLYSICSと同時期にありながらあまり活躍の場を与えられなかった彼らですが(笑)、 このコンピに収録された曲に限って言えば、収録バンドの中で一番テクノとパンクの絡め方が上手い。 全てが計算されつくしてるのに、何故かそれ以降の音源はショボイんだよなー。 イキ過ぎて1周しちゃったような…。 |
8.P-MODEL / 美術館で会った人だろ 今回のメインはココですよ!(笑) これ聴いて以来どうやって繋げてやろうと思った事か。 「衝撃」以外の言葉が思いつかないアレンジと各パートの音、どれをとっても自分の中での「最高レベル」を 簡単にブッチ切ったテクノパンクの最高峰。 コレ聴いて俺は「生きてて良かった」感に浸れます(笑)。 ちなみにカラオケのハイパージョイに入ってますので、ご要望とあればいつでも歌います。 |
9.RADIO SHANGHAI / FICTIONAL LOVE 解散した今でも大好きなRADIO SHANGHAIの俺の中でのベストを選曲。 手法とか、なんとなく初期P-MODELの臭いが感じられるのは俺だけでしょうか? 普通にパンクな曲と繋げるよりもテクノポップと相性がいいのはその為なのか? しかし焦りからかコンマ3秒ほど早く突っ込みすぎました。 もっと精進します。 |
10.LONG VACATION / TOUT TOUT POUR MA CHERIE 今回の一番の大穴ですね(笑)。 ミッシェルポルナレフの原曲でお馴染みの「シェリーに口づけ」ですが、 同じカバーでもピチカートファイブよりも断然こちらを押したいと思います。 有頂天のケラさんのボーカルに、P-MODELの中野テルヲの音によるフレンチポップとテクノポップの融合。 こういう日本語訳をやらせたらケラさんはホントに上手いね。 斉藤由貴のカバーも最高(笑)。 |
11.SPAZZYS / STEAL A KISS ロンバケの後に何を持ってくるか相当悩んだ挙句、ほぼムリヤリな繋ぎで登場したSPAZZYS。 シングルのテイクよりもクリアになってよりカッコいい仕上がりを見せるこの曲でテクノポップの流れをストップ。 ちなみにこれにするか、JUNIORの「ガイコツ島」、カステラの「写真のウソ」が候補に挙がってました。 |
12.THE HATEPINKS / PARASITES LIKE ME ハイパーイナフレコード開店時の最大の功労賞。 知る限りじゃハイパーイナフでしか扱ってません。 レジスト好きにはたまらないギタープレイ満載の70’sスタイルのパンクバンドがまさかのフランスから。 ルックスもジャケもカッコよすぎて98点!! くわはら師匠がやたら推してたのが鼻についたので2点減点。 |
13.RICH KIDS / YOUNG GIRLS ここまでくるとスタンダード中のスタンダードですね。 この流れで聴くとやたらまともに聴こえる(笑)。 レジストのカバーも素晴らしいんけど、やっぱミッジユーロの声はエエ声しとるわー。 「奇跡の名曲」と言われてるけど間違いないです。 この曲に関して言えばパーフェクト!! |
14.BEAT CRUSADERS / 99 LUFTBALLONS 大穴2つ目。 「YOUNG GIRL」からの繋ぎは昔から使ってたんで(笑)。 この曲をカバーするバンドは結構多いですけど、ビークルの偉い所はちゃんと原曲通りドイツ語で歌ってる事。 アレンジにもヒネリを入れてるし、ビークルのやるカバーはホントにセンスがいい。 |
15.DIRT BIKE ANNIE / BATTLE LINES なーんか新鮮な感じがしますねー。 曲作りの幅が広がりだしたセカンドアルバムより。 やっぱりアジアンギタリストのjeanieのコーラスの一言に尽きますね(笑)。 コレより以前の音源って悪い事はないけど薄っぺらな印象が強くてあまり聴かないんだけど、 これは結構好んで聴いてます。 つっても4、5曲くらいやけどね。 |
16.THE JAM / GOING UNDERGROUND 中期JAMを代表する名曲、チャート初登場第1位シングル。 まーこれは昔からなんかある度にかけてた曲なんで知ってるヤツは「またかよ…」って気分でしょうね。 いいじゃないですか! いい曲なんだから! |
17.CARTER U.S.M. / DOWN IN THE TUBE STATION AT MIDNIGHT という訳で大穴3つ目。 JAMは前フリだったんです。 「パンク版ペットショップボーイズ」の名を欲しいままにするUKアーリー90’sの牢名主、カーターの登場。 ギター2人組でリズムは全て打ち込みの異色なスタイルで過去に人気を博した彼らですが、 カバーのセンスもまた最高でしたね。 バズコックス、インスパ、ワイアー、ジェネレーションX、スミスの カバーを収めた日本編集盤にも収録されてるこのJAMのカバーは本家を超えてると言う声も。 つーか、JAMのこの曲を他に誰が出来る? シャンプーのカバーをやった時はもうダメだと思ったけどね(笑)。 |
18.SUGUS / CHICA 10 今までの知性溢れる選曲を(笑)全否定するかのようなアホなスペイン語が聴こえてきたら後半戦のスタート。 「syu!3」にも入れたこの曲を今一度本領発揮できるように絶妙な流れで選曲。 まさかカーターからSUGUSが来ようとは。 こんな流れは世界中見ても恐らく俺だけでしょう。 これより秒殺ナンバーの連発により運転中の方はアクセルの踏みすぎにご注意ください。 |
19.FUN FREAKS / MEAT OF MASTER 秋田産スラッシュハードコアバンドのファースト。 ハードコアっつーけど、えれーポップなんですよ。 アイドルパンチ、スノッティー、コケティッシュとかの感じ。 だからSUGUSとボンバルの間に入れても何の違和感も無い(笑)。 最近のお気に入り。 |
20.I BOMBARDINI / SONO UBRIACO まさに秒殺ラティーノ。 こっからGRANDPRIXXに繋ぐ時はかなり焦ってました。 FUN FREAKSが終わった瞬間、そのCDを取替え、音質を合わせる準備をするまでに50秒ないんだから。 3分くらいの曲をかけてる時は本読みながらやってて、たまにギリギリになって見失う事もあります。 |
21.THE GRANDPRIXX / JMP US勢では珍しいスッコスコスタイルのポップパンクバンド。 速い速いと思ってたけどボンバルの後に繋げちゃったら普通の速度にしか聴こえません。 しかもその後にはセクセクの最高速と言われる曲が控えてんのに。 完全に選曲、もしくは曲順ミス。 |
22.SECTOR SEXS / HELA SVENSKA FOLKET FRAMFOR TV:N クラブヨーロッパと人気を二分するセクセクの高速チューン。 セカンドアルバムにも入ってる曲ですが、あっちはリンキンパークみたいな仕上がりになってるんで 限定300枚のこちらのテイクを入れときました。 冒頭のスネアはとんでもねー事になってます。 |
23.FEEL LIKE SEVENTEEN / METAMORPHOSE 北欧シリーズにはかかせないFLSのラスト音源からメタモルフォーゼを。 改めてその活舌の良さには聴いてて惚れ惚れしますね。 マジで解散が残念なバンドの一つでした。 まあメンバーも残念なんでしょうがないですが(笑)、もうやんねーのか!? なぁ!? |
24.GRUMPIES / WEATHER GIRL 残念つながりでUSグッドショボポップパンクバンドのシングルから1曲。 アルバムの方がテンション高いんですが、いかんせん音が悪い(笑)。 とても放送に耐えられるものじゃないです。 しかしこれだけのクオリティを持ったバンドはそういないですよ? 保存すべきバンドの一つ。 |
25.PROBLEMS? / KATUPOIKIEN LAULU フィンランド産70’sパンクバンドの巨頭、POWERPEARLにも入ってたバンドですね。 イントロの歌いだしで会場の客を引かす事に成功したか否かは定かではないですが、 これ以上ないアホ丸出しのボーカルに本気印100%のPUNK/POWER POPを叩き出して来ます。 |
26.RATSIA / YKSIN こちらもPROBLEMS?と同時期に活動してたフィンランド産パンクバンド。 ただしこちらはもっと軽快でポップな感じ。 SLFやDAMNEDのカバーを英語でやってるのが残念…。 ベスト盤的な内容のアルバムより一番ポップパンクイベントに使える曲をチョイス(笑)。 |
27.PISSED SPITZELS / ICH WILL NICHT ERWACHSEN WERDEN 後のRASTA KNASTでもあるHOHNIE RECORDSオーナーのバンドの音源。 「いい曲はどこに埋もれてるかわからない」ってのはよく言ったもので、まさにこの曲の為にあるような言葉。 アホの子が歌ってるとしか思えないドイツ語ボーカルに、アホの子としか思えないコーラスを ラモーンズ直系ポップパンクサウンドに乗せれば、B級マニア垂涎の珍味に仕上がります。 |
28.MARIONETZ / TICK TACK 初期MARIONETZの音源は人生の糧でもある訳で、特に一向に日の目を見ないセカンドアルバムの行方を 探しつつも、とりあえず目の前に現れたのはドイツパンクのコンピレーション。 やっぱMARIONETZカッコえーわ!! ファーストの曲ばっかと思いきやこの「TICK TACK」で撲殺です。 これがもしかしたらセカンドに入ってるんじゃ…?なんて期待を胸にこれから生きていこうではないだろうか。 |
29.BEATNIK TERMITES / THE KKK TOOK MY BABY AWAY 流れた瞬間、会場のザワメキ度ナンバー1だったのが多分これ(笑)。 「あ、やっぱみんなラモーンズ好きなんだー」と嫌な含み笑いをするラモーンズ嫌いの俺。 BEATNIK史上最高の音源じゃないでしょうか? こんな事書いてるとどちらのファンからも刺されますね。 |
30.EBBA GRON / NU SLACKAS TUSEN MANNISKOLIV ラストはスウェーデンです。 最近手に入れた北欧70’sパンクバンドのベスト盤より。 そのラストを飾る曲をsyu!5のラストでも使えるなんて幸福の極みです。 補足ですが、曲名を書いた紙に「ABBA GRON」と思いっきり間違えて印字してますが、 直すのもメンドくせーのでそのまま企画者に送りつけてやりました。 誰も指摘してこなかったけどね。 |
よく見りゃ新譜の少なさに驚きを隠せませんが、それだけ俺のごまかしのテクが上がってるという事で今回は締めさせていただきます。