『なぁ名盤を「聴く」ではなく「聴かせていただける」という気持ちで歩んで行こうではないだろうか』

たいそうなタイトルの割には色んなトコからパクったのがバレバレですが、要はいんど亭で言う所の「ショートレビュー」です(笑)。
「MUSIC」のコーナーで紹介したくても出すタイミングが見つからないものを中心にレビューする場所として立ち上げました。
このスカトロサイト「スクフェレ」と少しでも波調の合う方は参考にしてみてください。


バナナマン&おぎやはぎ / epoch TV square (VAP/VPBF11895/DVD)

BS日テレにて放送された、バナナマンとおぎやはぎによるシチュエーションコメディがDVDとなって登場。
この2組にラーメンズを加えた「君の席」なんかは少し演劇くさくて「笑い」に直結するものじゃなかったけど、
この作品に関してはマジでパーフェクト!! 4人の演技力のウマさはもちろん、30分という短い枠の中での
伏線はりまくった脚本の素晴らしさ、4人個々のキャラが生み出す演技だか素だかわからないスレスレの面白さ、
一度ハマると何度でも見たくなる不思議な魅力に溢れた作品です。 実際俺はレンタルで見て以来禁断症状にかかり、
結局全3巻購入するハメになったほどでした。 これ見てから彼らの漫才やコントを目にするとまた違う感触を味わえるかも。
ちなみにこれが俺の2004年度のベスト1です(…そーいやベストやってなかったな)。 2005.07.17



バトルオワライヤル (YOSHIMOTO WORKS/YRBY 50027/DVD)

ちょっと軌道変更。 「ダイナマイト関西」でその地位を不動のものにしたバッファロー吾郎が、
2004年の年末に行った「23時間半ライブ」の1コーナーがDVDとしてリリース。 
「言葉での一騎打ち」のダイナマイト関西に対し、コチラは用意された小道具を使ってボケる「モノボケ」のやり合い。ただひたすらに。
参加してるメンツも濃いのが揃ってます。 ケンドーコバヤシ、小藪、プラン9、野性爆弾、笑い飯、麒麟、レイザーラモン…etc。
その中でも異才を放ってたのが土肥ポン太(笑)。 普段あまり前へ出る事のない彼ですが、この企画に限って言えば
水を得た魚のようなイキイキっぷり(笑)。 自身のネタのような運びで淡々とボケるその姿には神々しささえ伺えます。
特典映像には、その23時間半ライブの名場面集、そして総勢10人で潰し合う「ダイナマイト関西外伝」も収録!! 2005.06.25

SILICON TEENS / MUSIC FOR PARTIES (SIRE/SRK 6092/LP)

さて、ミクスィに置いてけぼりにされて時代の波に乗り切れなかった俺ですが、このままでは終わりません(笑)。
一言に「テクノ」つっても「パンク」「パワポ」同然にその音の幅は広くて趣味嗜好も人それぞれですが、
俺の好きなテクノって「シンプルでチープで奥深いもの」なんですよ。 そこで、これ。
かのデペッシュモードを産み出したミュートレコードの社長の覆面バンドとしてその存在を知らしめたのがこのSILICON TEENS。
主にオールディーズを中心とした安っぽいテクノポップカバーで、79年のパンク風が吹き荒れる中で「何してんだコイツ?」と
考えちゃうところだけど、ポップパンクファンにも全然イケる切り口のテクノポップは俺の中では神の領域。
同じレーベルからリリースされてる「THE NORMAL」「D.A.F.」などと並んで必聴!! テクノポップクラシック!! 2005.06.19

P-MODEL / LANDSALE (WARNER/WQCL-174/CD)

再びP-MODELです。 しょうがないでしょ、今一番キテるんだから!!
前作の延長といわれるセカンドアルバムで、一聴すると「前よかパンク度は薄くなった気がするな〜」と思ったそこのアナタと俺!
いやいや、実はこっちの方が深かったりするんですよ。 すげーポップなクセに歌詞はめっちゃシニカルだったり、
その歌詞の内容に後から気づいてハッとさせられる分、衝撃度は前作より上のような気がします。
99年に結成20周年を記念してその当時を再現したライブ盤が出るんですが、やっぱりこのアルバムからの選曲が
あんまりにもカッコよくて日々のローテーションに組み込まれてます。 音源もいいけどライブアレンジもええわ〜。
「ダイジョブ」「ミサイル」「ワン・ウェイ・ラヴ」を一日一回聴かないと気が済まないカラダになってしまいました。 2005.02.13

P-MODEL / IN A MODEL ROOM (WARNER/WQCL-173/CD)

みんなゴメンよ〜。 最近俺がコーイチロックと話が合わないのはコイツのせいなんだ(笑)。
リアルタイムで聴いた92年頃のP-MODELはゴージャスな電子音の洪水の中に美術様式的なエレクトロロックだっただけに
「P-MODELのファーストはパンク」という言葉がどうしても結びつかなかった…のだが、しかし!!
なんだこれは!? 1曲目「美術館で会った人だろ」なんてPOLYSICSとRADIO SHANGHAIを地で行くセンス。79年リリースやぞ?
同世代のプラスチックス、ヒカシューと比べても確実にアタマ一つ飛び抜けてる。
ホントにこれ25年も前の作品か!? そのクオリティの高さ、全然今でも普通に聴ける。 むしろ新鮮かも。
いまだ現役の平沢進が過去にこんなにパンクだったなんて…って事だけでも大収穫やぜ。 2005.02.11

YELLOW MAGIC ORCHESTRA / TECHNODELIC (ALFA/ALCA-292/CD)

そろそろこのコーナーの方向性に気づいてきた頃でしょうか?(笑)
ジャパニーズテクノポップの始祖、YMOの名盤と謳われるものの一つ。 ’81年リリース。
ポップ派の「SOLID STATE SURVIVOR」、技巧派の「BGM」と一般的に言われるトコですが、
それを抑えて僕はこちらを推したい! なぜなら「TAISO」もあるし、「KEY」もあるし(シングル曲ばっかやんけ!)。
色んな音の部品の積み重ねで構築した緻密さはマジで異常!! 『世界初のサンプリングアルバム』の肩書きはダテじゃない。
踊ったり、綺麗な模様の幻覚が見えたりするのが「テクノ」の使用法ではありません。 2005.02.04

V.A. / MUSIQUE NON STOP A TRIBUTE TO KRAFTWERK (TOSHIBA EMI/TOCT-10455/CD)

さぁ立ち上げましたる新コーナーの一発目は、あのドイツが産んだテクノゴッド「クラフトワーク」のトリビュート盤だ!
のっけからポシャる雰囲気が立ち込めてますが、いいんです。 これがやりたかったんです!
カバーをお得意とする日本人アーティストによるトリビュート盤なので、数ある海外モンのクラフトワークのトリビュート盤と
比べても損色ないどころか、思い切ったアレンジをする輩がいたりして俄然楽しめます。
中でもヒカシューの「MODEL」、中野テルヲ(ex-P-MODEL、LONG VACATION)の「COMPUTER LOVE」は個々の才能が
満ち溢れてて本家よりも好きだったりします。 MELT BANANAの「SHOWROOM DUMMIES」もアバンギャルドやな〜。
他にも明和電気、石野卓球らによるクラフトワークに対する愛情と才能が見事に絡み合った極上のトリビュート盤!! 2005.01.30



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