香りから記憶が蘇った事はありませんか?私の祖母の家の庭にはキンモクセイが植えています。風が吹いてしまうとすぐに花は散り落ちてしまいましたが、まだ小さな子供の頃はその花を両手いっぱい拾って、小瓶に入れて事あるごとに瓶を開けて匂いをかいでいました。街中でキンモクセイの香りを感じた時、祖母を思い出し元気に暮らしているか電話をする事が多々あります。キンモクセイ以外にも庭に植えてあったクチナシや桜などの花木の香りを今の暮らしの中で見付けると懐かしさと小さかった頃に感じていた祖母の心地良さを思い出します。
香りとは源氏物語の中でも大切な役割を果たしていて、お香を着物に焚き染め自分の香りといえるものを持っていたそうです。今、香水やオイルなどでは薔薇は欠かせない香りとして必ずと言っていい程、利用されていますよね?そんな薔薇の香りは今も昔も変わらず愛用されてきました。
薔薇と言えばクレオパトラのお話しは有名かもしれませんが、彼女は最も贅沢に薔薇の香りを使い楽しんだそうで、宮殿の床に薔薇を敷きつめたり、薔薇の香りのお風呂に入るなど、贅をつくして香りを身にまとったと言われています。彼女の愛した薔薇の香りには、心を落ち着かせる【アロマテラピー】の効果があると言われています。アロマとは【香り】テラピーは【療法】の意味でアロマテラピーとは【芳香療法】という事です。好きな香りをかぐと落ち着いたり、ふとした瞬間にその香りを漂わせていたあの人の事を思い出したりしませんか?脳にダイレクトに届いてくる、人の気分さえも変える事が出来る不思議な力を持っているのが【アロマテラピー】なのです。
花は姿が見えなくてもその存在を充分に感じさせてくれます。時としてそれは不思議な安らぎをもたらしてくれます。薔薇の香りには【血行を促し】【ホルモンバランスを整える】とともに【鎮静効果】や【頭痛を和らげる効果】があると言われています。薔薇は生き物ですのでわかりにくいかもしれませんが、時間や環境によって香りが少しづつ変化し、花びらから漂い、花びらの表面の腺から香りを放つそうです。咲き始めが一番香りを放ち、朝・昼・晩と香りを試していきますと薔薇の香り深さを感じて頂けると思います。花が咲き終わりましても花びらから香りが漂います。香りの強い花はその花特有の香りがしますが、薔薇以外の花を連想させる香りもあれば【スパイシー系の香り】【ブルー系の香り】【フルティー系の香り】【ティー系の香り】【ダマスクモダン系の香り】【ダマスククラシック系の】と限りがありません。
『薔薇の香りをただよわせ潤いのある暮らしをしてみませんか?』 |