不定期になってしまいますが、
時々絵を差し替えて先生の絵を、
楽しんでいただきたいと思います。

作品の著作権はすべて斎藤吾朗氏にあります。
コピー及びプリント等の不正使用をしないように
お願いいたします。
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斎藤吾朗の世界へようこそ

斎藤吾朗の軌跡(2007)、財団法人20世紀美術館発行「斎藤吾朗の世界展」より

パリ・テルトル広場
2006年 版画
(パリ、オルセー美術館収蔵)


描けば描くほど
2002年 油彩・キャンバス
259.1×193.9



百年の肩車
2005年 油彩・キャンバス
259.1×193.9
中京女子大学 蔵

中京女子大学百周年記念


母の誕生日
1978年 油彩・キャンバス
227.3×181.8

母の66歳の誕生日の日には、 わが婚約者が、手製のケーキで祝ってくれた。長い間待ち望んでいた息子の嫁だけに、まさに人生最良の日だった。 しかし、 その2週間後、結納返しの祝宴の最中、にっこり笑いながら忽然とこの世を去ってしまった。実に天晴な生きざまだった。
乳母車のおばあさん
1988年 油彩・キャンバス
193.9×259.1

三河平野の平地では乳母車がおばあさんの自家用車だ。孫がいなくても、杖がわり、手提げ鞄がわりの乳母車を押しておばあさん達は風景の中に溶け込んで、のんびり歩いている。

おばあさんのジャズ
1987年 油彩・キャンバス
259.1×193.9

ニューヨーク個展の時、多くの人が「おまえの絵はジャズだ」と共感してくれた。ジャズは原初の生命力を意味している。音楽も絵も万国共通語なのがうれしい。


継火
1995年 油彩・キャンバス
259.1×193.9

人が火を使えるようになった時から文明が始まったといわれる。古代から現代まで、良きにつけ悪しきにつけ、人々の暮らしの中で火は連綿と継承されている。

神奈川県立近代美術館収蔵
もしやあなたは
1996年 油彩・193.9×259.1

左は日本の花祭の榊鬼、右はスリランカのペラヘラ祭の鬼、どちらも笛と太鼓のリズムで鈴を鳴らしながら踊る。どこか似ている。古代から黒潮にのって文化交流がなされているのかもしれない。日本には鬼=来、渡来人が鬼という説もある。

大江町
日本の鬼の交流博物館収蔵

東大寺修二会
2004年 油彩・キャンバス
259.1×193.9


オーヴェル・ゴッホの教会
油彩F8
ジヴェルニー 睡蓮池のモネ
2008年 油彩・F8

パリから80kmの田園ジヴェルニーにモネが住んだアトリエと日本風庭園がある。代表作の睡蓮の連作はこの池で時には舟も浮かべて描かれている。

高遠城址 桜雲橋
2008年 油彩・P6

天下第一桜といわれる高遠城址の花の雲越しに南ア
ルプスの仙丈岳が見える。
学生時代長靴をはきギター
を背負い冬の仙丈岳に登り、山小屋のおじいさんに怒らた思い出がなつかしい。


西尾 稲荷山茶園

1191年、栄西が宋から持ち帰った茶の実を明恵が栽培して広め、1271年実相寺開山の聖一国師が西尾に茶を伝えている。明治5年頃紅樹院の足立順道が新たに宇治より茶の種と製茶技術を伝え、やがて日本有数の抹茶生産地となった。茶を栽培し、摘みとり、蒸し、乾かし、石臼で挽く作業も祭りの一種である。


解説 
 『茶祖から西尾稲荷山茶園へ』

質実ともに日本有数の抹茶生産地
西尾には重要な文化史も伝えられている。茶経を記した茶祖・中国八世紀の陸羽らの唐風文化が遣唐船で伝えられ、1191年栄西が宋から茶の実を持ち帰り、明恵が栽培して広め、実相寺開山の聖一国師が西尾にお茶を伝えた。
草庵茶の湯の祖・村田珠光の茶の湯を利休が確立して古田織部、小堀遠州、千宗旦、山田宗徧らの茶人が日本の茶の湯を深めた。この版画は、お茶を育て、摘みとり、蒸し、選別し、石臼で挽いて抹茶を作る工程も描いた。
西尾城趾まつり

承久の乱(1221年)の戦功により足利義氏が三河の守護に任じられ、西条城(西尾城)を築き、源氏相伝の宝剣髭切丸を白旗一流とともに納め、城内に御剣八幡宮を建立した。江戸期は六万石を誇り、代々の城主は老中の重責を担っている。丑寅櫓周辺の桜が美しい。

おもてなし♥まごころポスト

2008年2月西尾市幸町の井桁屋
公園に、西尾特産の抹茶の色を
したポストが設置されました。

設置された時の様子が
地元のケーブルテレビのブログ
コーナーで紹介されています。

http://kamezo.cc/blog/entry/45432
丸型ポストのある菓子店

 2008年  油彩 P10
幸福の黄色いポストのある町

 F100


銭湯のおばあさん

 1975年 油彩
 キャンバス 227.3×181.8cm

生々しい風景画や看板、嬰児の泣き声、桶の音、石鹸の匂い、番台・・、銭湯の雰囲気がたまらなく好きだ。何といっても
広い湯舟が嬉しい。
おばあさんの一つ一つ刻み込まれた深い年輪の皺が湯気にほてって、とてもきれいだった。


おばあさんの添い寝

 1979年 油彩
 キャンバス 227.3×181.8cm

おばあさんと孫の取り合わせは
母子以上に味がある。核家族の
御時世おばあさんが孫の添い寝
をするなんてほとんどなくなったが、新しい生命と長寿の生命、
どちらも魅力ある存在だ。
おばあさんの逆立ち

 1976年 油彩
 キャンバス 227.3×181.8cm

 80歳のおばあさんが、「ある日
いっぺんも逆立ちしたことがねぇでやってみたいなぁ」と呟いた。
死んでもいいからというので、みんなで支えて逆立ちさせた。顔を真っ赤にしながらも、頭の先っぽの皮が少し痛かったけどなかなか気持ち良かったと平然としていた。

みんなつながっている

 1989年 油彩
 キャンバス 193.9×251.9cm

この世のものは何一つ無駄なものはなく、それぞれが見えない糸でつながっている。アジアもアメリカもアフリカも宇宙も過去も未来もみんなつながっている。それだけに一期一会を大切にしたい。
古木のまわりで

 1992年 油彩
 キャンバス 193.9×259.1cm

千年以上もの古木のまわりに人々が集う。色々な時代を古木はだまって見ている。文明のおかげで人々の暮らしは大層便利になったが、それが本当に幸せなのか。古木はどう思っているのだろうか。
重い荷物

 1992年 シルクスクリーン
 23.8×30.4cm 10版11色
 100部限定

 私たちは地球に棲まわせてもらっていることをわすれていないだろうか。人間それぞれが生きていること自体地球を汚していることにつながる。後世の人々により良い環境を残すためにも一人一人が地球を背負っていることを自覚したい。