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壁や障子など家中の落書きをほめてくれた母のおかげで
絵を描くことが大好きになった。
念願のパリに留学したとき、母への土産のつもりでモナ・リザ模写に挑戦してみた。
模写しながらモナ・リザはレオナルドの生母の像、
背景の山脈は故里ヴィンチ村の風景と感じ、
自分も母と母に連なる三河の風土を描くべきだと悟った。
以来、身の周りの風物を子供の頃の落書きさながら描き続けている。
五百年前のレオナルドがモナ・リザを通してメッセージを贈ってくれたように、
地域の人々、世界の人々、未来の人々に向けてメッセージ活動を重ねている。
斎藤吾朗
『斎藤吾朗の軌跡』 2007 より
熱田神宮創祀千九百年 第81回独立展出品作
第18回アトリエ展,初日“浪漫プロジェクト”の獅子舞
模写しながら、私も母と母に連なる風土を描こうと決意し、以来、身の周りの風物を
生命源の赤を使ってひたすら描き続けている。 |
1973年 シャガール以来のモナリザの模写
母へのお土産として、モナ・リザの模写を
思いつき、ルーブル美術館に通いつめ、「模写
させてくれなかったらハラキリする。」とまで
言って頼み込んで書き上げた作品。
油絵・キャンバス 73.3×54.0cm |
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1998年 おばあさんのモナ・リザ
その母がモナ・リザの模写を誇らしげに背
負いながら近所の人に見せて回ったことを
描いた作品。
この作品の版画版が現在ルーブル美術館
館長の所蔵品となっています。
油絵・キャンバス 90.0×116.7cm
(版画 2003年 23.7×30.4 12版13色) |
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