おみなえし
[美人]

食欲増進


 夏の疲れがまだ残っているのか、食欲の秋だというのに胃の具合が悪く、食が進まない、あるいはからだの調子が思わしくない、そんな人にはあみなえしの花を飾ることをおすすめします。おみなえしのやさしい黄色の花色が、バランスの崩れた胃腸の調子を整え、食欲増進の手助けをしてくれます。

 おみなえしは万葉集に、秋の七草として詠まれています。長く伸びた茎の先に、黄色い粟粒のような小さな花をたくさんつけた優美なその姿は、よく女性や美人にたとえられてきました。おみなえしという名は、「おみな」が女性のことを表し、「えし」は花が粟の飯に似ているところからつけられたといいます。平安時代の初めから女郎花と書かれました。同じオミナエシ科で男郎花(おとこえし)と呼ばれる花がありますが、これは白い花が咲き、おみなえしに比べると目立たない存在です。

他の花を見る