花ことば物語
【パンジー】
一人の天使が「愛の便り」を持って、ある日春の野に降りてきました。広い野原をさまよっているうちに、ふと、淋しそうに草むらの中に咲く美しい花を見つけました。
天使がその花に近付いて行ってみると、何とそれは美しい香りの高い花だったのです。思わず天使は言いました。「なんてお前は、やさしい、上品な、心の持主なんでしょう。さぁ私の顔をそっくりお前の顔に移してあげるから、これからはもっと美しく、そして幸福になるのですよ。それから、気高いということと、愛ということがそんなに素晴らしいことなのか、これからは、どんな人にも希望をあたえるようにつとめなさい」と、温かい口づけをしてやりました。それからというもの、この花には天使のおもかげが宿ったということです。
花色:紫・黄・白・赤紫・淡紫
開花期:11月から4月
花言葉:思案、物思い、私のことも考えてください