花ことば物語

【スミレ】

 ギリシヤ神話には、こんな話が。女神ヘラの神殿の巫女だったイオは、あるときヘラの夫である大神ゼウスにみそめられ何度か逢引をしたため、嫉妬したヘラによって白い牡牛に変えられてしまいました。しかし、あたりには粗末な草しかなく、牡牛になったイオが食べられるような草は1本も生えていません。そこで、あわれに思ったゼウスが生み出したのがスミレだったそうです。ギリシア人はこの花をイオンと名づけ、イオニアのニンフたちは、この花をゼウスに捧げました。
 ヨーロッパの花ことばでは「誠実」「ひかえめ」を象徴するスミレは、美を表すバラ、威厳を表すユリと並んで大切に扱われています。

花色:濃紫、白、黄、ピンク
開花期:3月から5月
花持ち:7日程度
花言葉:誠実、ひかえめ

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