花ことば物語
【クローバー】
恋人同士のアイヌの娘イロハと青年アッパの物語です。ある夜、イロハのところに行こうとしたアッパの舟が沼の途中で突風を受けて沈んでしまいました。
アッパは懸命に泳ぎましたが、ついに力尽き、溺れ死んでしまいました。そしてイロハの元には、アッパの死体だけが流れ着いたのです。イロハは、アッパの冷たくなった身体に自分の身体を結びつけ、沼に沈みました。翌朝沼の回りには、クローバの花が咲き乱れていたそうです。
アイルランドでは、西暦432年にやってきた最初のキリスト教布教者聖パトリックが、国王や貴族の前で白クローバの3枚の葉でキリストの三位一体を説明し、さまざまな奇跡で病人を治したり、死者を蘇らせたりして、キリスト教に従わせたといわれています。
そこから「約束」という花ことばが生まれ、以降、白クローバはアイルランドの国花となったということです。
花色:白、淡紅色
開花期:5月から9月
花持ち:7日程度
花言葉:約束、私を思い出して、(四つ葉)幸運、私のものになって