花ことば物語

【サフラン】

 牧場で秋の夕暮れを楽しんでいた花の女神フローラは、突然現れたニンフたちに「小羊たちが、秋の花たちに別れを惜しみにやってきます。彼らが心地よく昼寝を楽しめるように、すてきなベッドを与えてやってください」と頼まれました。
 そこで女神は、その願いを聞き入れ、秋に咲く最後の花としてサフランを咲かせ、小羊たちのベッドをつくってあげたということです。
 サフランには気分をさわやかにしたり、悪酔いを防いだりする効果があり、気持ちよくお酒を飲むことができるというので「歓喜」、しかし濫用すると極度に興奮してはしゃぎ騒ぐことがあるというので「濫用するな」という花ことばがあります。

花色:淡紫色
開花期:10月から11月
花持ち:5日から7日程度
花言葉:歓喜、濫用するな

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