花ことば物語
【クロッカス】
ギリシヤ神話に登場する美青年クロッカスは、羊飼いの娘スミラックスを愛しています。二人は愛しあっていましたが、神々に反対されて結ばれず、絶望した青年は自殺してしまいます。一人残された娘も、悲嘆にくれて泣き暮らすことになってしまいました。
こんな二人を哀れんだ花の女神フローラは、青年をクロッカスに、娘をスミラックス(サルトリイバラ)という花に変えました。こんないわれからか、この二つの花は、ギリシア時代には、結婚式の花として用いられたといわれています。
「じれったい」という花ことばは、春が待ち切れない土中にいるクロッカスの球根がつぶやいている気持ちをそっくりいい表しています。
花色:黄、紫、白
開花期:2月から3月、9月から10月
花持ち:10日程度
花言葉:青春の喜び、じれったい
あなたを待っています