花ことば物語


【デージー】

 ギリシヤ神話の時代から、ヨーロッパでは栽培されていたデージーは、「デイズ アイ(日の眼)」が語源だといわれています。朝が来て陽光を受けると花が開き、太陽が沈んで夜になったり、曇りの日には花が閉じるという性質から、こう呼ばれるようになりました。「希望」という花ことばも、こんなことから生まれたかもしれません。
 日本には明治初期に渡来し、小さくてかわいい菊と形容して、ひな菊と呼び親しんでいました。また花期が非常に長いことから、延命菊とも呼ばれました。
 もともとは現在のような八重咲きではなく、一重の白花だったといいます。つまり、美しさを求める改良がずいぶんとされてきたことになります。現在では丁字咲き、丁字八重咲きのものもあります。
 シャスターデージーが本当の名前で、俗名のデージーは誤用だとする考え方もあります。
 シャスターデージーとは、カリフォルニアのシャスター山の万年雪にちなんだ名前です。
花色:淡紅、紅、白
開花期:1月から5月
花もち:10日から20日程度
花言葉:平和、希望、美人
(白)無邪気
(赤)無意識

前ページにもどる