花ことば物語

【リンドウ】

 紀元前180〜67年、イリュリア(イタリアの東からアルバニアの範囲)でペストが大流行したときのことです。ゲンティウス王は山のに分け入り、祈りました。「神よ、私がこれから放つ矢が流行病を鎮めるのに役立つ植物に当たるよう、お導きください」そうして放った矢はリンドウを貫き、その根はめざましいほどの治療効果をあげました。リンドウの学名は「Gentiana」最初に、薬として使った王の名にちなんだものです。
 群生せず一本ずつで咲く姿と、紫のイメージから、「悲しんでいるあなたを愛する」という花ことばが生まれたといわれています。

花色:青紫、紫紅色、白
開花期:9月から11月
花持ち:5日から10日程度
花言葉:悲しんでいるあなたを愛する

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