花ことば物語

【カーネーション】

 カーネーションは、昔ローマに住んでいた美しいギリシア人女性、ソニクスの生まれ変わりだという説があります。
 カーネーションの冠作りの名人ソニクスは、つねに太陽神アポロンの祭壇を美しく飾っていました。しかし、彼女をねたむ者に殺されてしまいます。太陽神アポロンは、日頃の彼女の行いに感謝し、彼女の姿を虹色に輝くカーネーションに変え、弔いました。
 また『母の日』の発祥はアメリカで、1907年にウエストバージニアに住むクリスチャンの女性が、亡き母の命日に教会で白いカーネーションを信者たちに配ったのが始まりといわれ、その7年後、当時のウィルソン大統領が5月の第二日曜日を「母に捧げる祝日」として、母に子どもが感謝する日と決めたそうです。
 そんなところから、白いカーネーションは「私の愛情は生きている」、赤は「母の愛情」と母の日らしい花ことばになったのでしょう。

花色:赤・ピンク、黄・オレンジ、青・紫、白
開花期:周年
花持ち:2週間から4週間
花言葉:(赤)母の愛情
(ピンク)あなたを熱愛します
(白)私の愛情は生きている
(黄)軽蔑(絞り)愛の拒絶

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