花ことば物語

【ホウセンカ】

 ギリシア神話のオリンポスの宮殿で、神々のために宴会が開かれた時に、客に贈るために用意していた黄色のリンゴが1個なくなりました。そしてその疑いが給仕をしていたひとりの女神にかかります。
 女神は、オリンポスから追放されてしまいますが、本当は無実でした。
 女神は疑いをはらすため、髪をふりみだし地上をかけ回って真犯人を探しましたが、力尽きて哀れな最期をとげてしまいました。その悔しさが、死んだあとでもなお続き、自分の屍をホウセンカの花に変えたのだといわれています。
 実にほんの少し触れただけで、すぐにパチンと種子の入った袋を開いてしまうのは、何も持っていないとみんなに示しているせいだといわれています。花ことばも「私に触れないで」といっています。

花色:紫、紅、白
開花期:6月から9月
花持ち:3日から4日程度
花言葉:私に触れないで、せっかち

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