花ことば物語

【バラ】

 バラは、ギリシア神話の美と愛の女神アフロディテが、キプロス島の近海から生れ出た時に一緒に生れたと伝わっています。それは、大地が神々と同じような美しいものを生もうというエネルギーによるものだったといいます。
 神々は、この花の完全な美しさを見て、神の酒をそそいで称賛したといいます。
 それ以来、バラはアフロディテの花とされ、ささげられていました。
 こんな話もあります。
 一人の敬虔な修道層が森の中でアベ・マリアのお祈りを唱えていたとき、盗賊に襲われます。
 その時、地面から光が出て、美しい女性になり、修道層の祈りの言葉を50本のバラに変えて、冠を作り、層の頭に乗せました。盗賊たちは驚き、感動して、その後は神に仕えたということです。
 「愛」「美」「愛情」というストレートな花ことばがぴったりあてはまります。トゲにも、「不幸中の幸いです」という花ことばがあります。

花色:赤・ピンク、黄・オレンジ、青・紫、白、褐色
開花期:周年
花持ち:3日から5日程度
花言葉:愛、美
(ピンク)一時の感銘
(赤)愛情、情熱、熱烈な恋
(黄)愛情の薄らぎ、嫉妬
(白)私はあなたにふさわしい、純潔、尊敬

前ページにもどる