チュンチュン・・・・・・。

 ――−―・・・・ むぅ、眩しい・・。 
  そうか朝か〜 
  今日の授業なんだっけかな〜

  そんなことを考えつつ目覚まし時計に目をやる  
  「・・・・・ 8時20分 !?」 
  そんな、完全に遅刻だ!
  目覚まし時計ならしたはずなのに〜
 
   

  ―― ちなみに自分の家(マンション)には起こしてくれるような人はいない、
  なぜなら自分の親(といっても母親だけ)は現在海外出張中であり、
  あと3ヶ月ほど帰ってこない。 これが一人暮らしのつらいとこ・・。
   
   

   俺は自分の下着を取り出すために箪笥の引き出しを開けた――
  
  ・・・・・・一瞬頭の中が真っ白になった・・。
 
   なんと、そこには男子用のシャツなどはなく、
  かわいいリボンのついた女子用の下着がきれいにたたんであったのだ・・・。
    「ななななな らら ななんなんな!?」  

   焦って考えがまとまらない
  
  ――なんで!?  まさか僕無意識のうちに下着泥棒でもやっちゃったの?
   それとも一足早いサンタさんからのプレゼントか? 
   ぶんぶんと首を振る、そんなはずはない。
   
   
   その時壁に立てかけてあった姿見が目にはいった・。

   
  「!!!??!?」 今度こそ頭の中が真っ白になった・・・・。
    そこには自分の姿はなく、代わりに映っていたのは
   自分と同い年ぐらいの女の子だったのだ・・・・・・。 

     

  ――落ち着け落ち着け冷静に考えろ〜 
   これは目の錯覚さ、夢だ夢ほらつねってもいたくな〜い♪
    
   
  ・・・・・・・・いや、痛いし。 
     
    
 ほんとに何がどうなってんだ? 鏡には僕がいなくて代わりに
    女の子? 
    まさかね・・・・・・・・・・。
      
      右手をあげる。  鏡の中の女の子も一緒にあげる
      左手を回す。   鏡の中の女の子も一緒にまわす。
      自分の体をぺたぺた触る。   鏡の中の女の子も一緒に触る。
     
    
    ・・結論・・今この体は女の子です・・。   



     
ってんなばかなぁ!? 
      
    いやでもないはずのものがあってあるはずのものがなくてブツブツブツ・・・・−――
   ―――――――――――ブラックアウト――−−−・・・・・・・・・・・・
                  ・
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  ・・・・・・・・・再起動。    はわっ!? いかん一瞬意識が・・・
   ふぅ、少し冷静になってもう一度鏡を見る。 

   やはり女の子だ・・・・・。 
    
   ん? そういえばこの子どこかで見たような気が・・・・? ・・・・・・・・。    
    
   

   「・・・・・・!?」  

   思い出した。 
   確かに僕は昨日の夜この子に会っている!     
      そうだ この子は昨日の夜、鏡の中にいたのだ。