●贅沢な空間
ある夏の日、名古屋の正規ディーラーさんにルノーの新しいフラッグシップとも言えそうなあのアヴァンタイムがやってくる!しかもチャンスはたった一日の夕方から3、4時間だけ・・・と聞いて、帰宅ラッシュを懸命に通り抜けながら行って参りました。
まずその姿を見て思ったのは「大きい!」ということ。それまで2回ほどイベント会場におかれているのは見たことあるのですが、見慣れた場所で、しかもうちのクリオと並ぶと、同じ5人乗りなのにもぅ笑っちゃうくらいスケールが違って見えました。
主人がエンジンをかけると「!?」。。。エアコンのせいでしょうか、今までルノー車では聞いたことのない変わったファンの音が聞こえてきました。もうすでにあたりは暗かったので、電気の光の下へクルマを寄せてまず写真撮影。私もいよいよ乗り込もうとすると、ドアがこれまた分厚くてバカでかい。これはもう必然的にレディは殿方にエスコートしていただくべきもののようです(笑)。シートは黒革の落ち着いた雰囲気でたっぷりとスペースがあり、これに座ればVIPになった気分にしてくれます。コンソールのあたりもやたら広くて、乗用車というより、TVでしか見たことのない最新型の列車とかクルーザーなんかの操縦席を思わせました。また、この大きさでもBピラーは存在せず、中も外も未来的なデザインがふんだんにあしらわれたスタイル。こんなふうにあちこち見ては感心しつつ、まだちょっと混雑している町中へ滑り出しました。
仕事帰りらしき方達の眼差しにちょっと躊躇しながら走り出すと・・・おお!これはまさしくルノーです(ってあたりまえなんだけど)。ルノー独特のエンジンのまわる感触とか、しっとり感は助手席の私でもわかります。でもやはり現代のクルマ。この時すでに走行距離は一万キロを越えてましたが、以前のルノー車を思うと少し堅めな乗り心地で、道路にぴったり貼り付くような味付けは薄れていました。
高級車ですから装備の充実は言うまでもないことですが、ゆったり感と開放感を併せ持つアヴァンタイム。クーペでもなく、ワゴンでもなく、その名の通り前衛的なデザインのクルマ。これを創って売り出すルノーも勇気あるけど、これをカッコ良く乗りこなす人はまたすごいナーと思ってしまいます。今回あまり時間がなくて道も混雑していたため、試乗したと言ってもこのクルマの本領をよくつかめてないのが残念ですね。高速で走ってみると、V6パワーが炸裂してもっと楽しいかも?
さて我がクリオに乗っての帰り道・・・う〜ん、やっぱりこの子(クリオ)はスゴイっ!と思ってしまいました。乗り慣れているし、ただの親バカとも言えますが(笑)、乗り心地に関して言えば、こんな小さい庶民派車でもあの高級車に負けてないゾと、夫婦共々クリオに惚れ直しておりました。