ORVIS SALTRODDER 9' #10
--- 1993年、シイラ、カツオ用に ---








Reel LAMSON LP-5





ORVIS SALT RODDER 910 Bending curve ----- 大型フライの投げやすいミディアムアクション。



オービスHLSグラファイトを使用した、ソルトウォーター用フライロッド。

「HLS ライトターボン」と同じブランクとか。 シイラやカツオ狙いにちょうどいい硬さだろうか。

ライトなオフショアキャスティングロッドと同じくらいの硬さに感じる。


このロッドのデビュー戦は浜名湖は新居からカツオ、シイラのキャスティングで仕立てた隆栄丸。

ジグでカツオを掛けファイト中の私を差し置いて、偶然にも船のすぐ横でサメ付きのいいナブラが発生。

セットしてあった私のフライロッドでワンワンが群れの中にフライを叩きつけると一発でフライを咥えた。

ところがカツオの猛突進にラインを持つ手が『アチッ!アッチッチッチィ…!』とやっているうちにリーダー切れ。

持ち主の私より先に魚を掛けた訳だが、無念に終わった。(笑)


その後は跳ねているシイラを発見。

それを目がけて今度は私がシュートした。

すぐに食ったが、ジャンプした魚体はメーター未満のペンペン。10番ロッド、ソルトロッダーの敵ではない。

例えるなら6番ロッドで東山湖の50cmクラスのニジマスを掛けたような感じだ。

もっと暴れろ! もっとジャンプしろ!とロッドでテンション掛けながら寄せてくるが、あっけなくネットイン。

魚を始末しているうちに、今度はタヌキのおじさんが、『ちょっとフライロッド貸してぇ!』と。

タヌキは魚も化かすからなぁ…と思ったが、やはり同じようなサイズのシイラだったので私も安心した。(笑)


そんな訳で私のソルトロッダーはみんなに使われてさぞ嬉しかっただろう。



そしてある日のケツ丸でのこと。

場所は安乗の黄色いブイ。 Type IV のシンキングを引くいてくると、シイラはゾロゾロと着いては来る。

興味を示して着いては来るのだけどフライに口を使うことは無い。

何で食わん???

そこへどれどれ? と、ワンワンがポッパーでポコッ!ポコッ!とやると、いとも簡単にヤツはポッパーを咥えた。

何と、私が船べりまで連れてきたシイラをワンワンが横取り。私は単なるティーザー役に使われたシイラ横取り事件。(笑)

この時思ったのが、渓流魚とは全く逆だわ〜ということ。

水面のフライはすぐに見切る渓流魚とは違い、シイラは水中のフライよりも水面のフライに一発で飛びつく習性があるということ。

これを機に、私のフライリールはフローティングラインに巻き替えられたのは言うまでもない。(笑)









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