奥山田の池   






愛知県岡崎市にある憩いのヘラブナ釣り場となっている池

小型が多いが数は釣れる。

だがひとつ気になることがある。




それは、午後3時を目途に帰り支度を始める釣り師が多いこと。

何も知らなかった我々は、後に奇妙な体験をした。


まぁ、ここに来るまでのロケーションもさることながら、駐車場にあるトイレも薄気味悪い。(笑)

それと関係があるかは知らないが、ここで釣っていた釣り人から「曰く話」も聞いたことがある。

“あんな事”があって以来、私も早く帰ることにしている。 …というか、取り残されるのが嫌だ。



・・・消えた女性の謎・・・

先ずはワンワンの体験談。

ここは駐車場から、池の畔を通り、村積山へのハイキングコースにもなっている。

ワンワンが釣り座を構えた場所からは、そのハイキングコースを歩く人が木立の間から見えた。

ワンワンが釣っていると、一人の女性が山から下りてくるのが見えたらしい。

その女性も登山やハイキングには相応しくない、白いワンピース姿だったという。

自称、他称も含めて“スケベ”なワンワンのこと。

近くに来たら、その女性が可愛いか、そうでないか見てやろうと思っていたらしい。 まぁ男ならだれでもそうか。(笑)


ところがその女性、いつまで経ってもワンワンの近くを通過することはなかった。

途中まで下りてくると、女性は木の陰で姿を消したという。

さては枝道でもあって、そちらへ向かったのかな?と思ってたらしい。



そして釣りを終えたワンワン。

先程のことが気になり、そのハイキングコースを確認したところ、

枝道なんか無く、それどころか反対側は山の斜面で、紛れもなく1本道。

さあ、これは一体どう説明すればいいのか?



次は私の体験談。

朝ゆっくり家を出てきたから、ここに着いた時には既に釣り人はいっぱい。

その中で、何とか入れそうな場所を見つけ、そこに釣り座を構えた。

そこは木が1本張り出ていたが何とか竿は振れそうだ。

支度を終えてエサでも練ろうかな?と思い、エサ練り用のボウルを見ると…

女性のものと思われる、30センチ程の長い髪の毛が1本。

何でこんなところに女性の髪の毛が? とは思ったが、別段気にすることなく釣りを始めた。


後に、その話をワンワンにすると、

「やっぱりや〜? 俺も先週そこで釣っとったら髪の毛が降ってきたでいかんわ…」とのこと。

これは一体何と説明すればいいのだろうか?

ちなみに、前述の白いワンピースの女性が消えたのもこのポイント上辺りだったという。


それともうひとつ。

別の日だが、釣り座を探して池の畔を歩いている時、

何処からともなく感じた「線香」の匂い。

あれ??と思い、再び鼻をクンクンしても線香の匂いはもうしないし、

もちろん辺りを見回しても線香なんかある筈もない。

気のせいだったのだろうか?


いや、確かに線香の匂いはした。





へらぶな釣場として、魚影、ロケーションともに文句なしの場所。

なのにそんな体験がここには…







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