■ Promenade
Paradise 〜今は無き夢物語
 








PENN INTERNATIONAL 50T と、Miami Breeze-50。

キハダマグロの"泳がせ釣り"

そんな言葉に誘惑されて、「一度でいいからやってみたい…」

焼津港発「LA MADONNA号」

今はもう「夢物語」となってしまったのが残念だ。













キハダ 22sと格闘中! 明神礁








朝、焼津港を出港し、一夜明ければ360度見渡す限り水平線。

そして遙か彼方にベヨネーズが見えてくる。


至る所でキハダのナブラが立つ。 その飛び出した容姿を見て、「あっ!ペンギンだぁ!」(笑)






実のところ、船の方で道具は貸してもらえるのだが、やはり「自分の道具」で釣りたい。

そんな思いから、竿はコータックから発売されてた「Miami Breeze 50」

ハーディーのグラスブランクを使用した50ポンドクラスの竿だ。

組み合わせるリールは「PENN INTERNATIONAL 50T」

せっかく買うのだからゴールドに輝く「如何にも」という感じのヤツにした。(笑)

そのダイナミックな唸りと、レバードラッグの感触が心地よい。


続いて須美寿島。



絶海の孤島という言葉がピッタリ当てはまる。

至る所でナブラが立つ。近海と違って殺気立った船もいないからすぐには沈まない。

今みたいにPEラインと重いメタルジグ、ライトなジギングロッドがあったなら、巨大カンパチだって夢じゃない。

何せ8〜10フィートのキャスティングロッド、ナイロンラインじゃ水深50mが限界。

それに、そんなに長いロッドでシャクってたらアングラーが死んじゃう。(笑)


極めつけは孀婦岩(そうふいわ)。

一番パラダイスだと思った絶海にそびえ立つ奇岩。



カンパチやカッポレ、ヒラマサやツムブリ、カツオ…等々。 夢かと思った。

もう泳がせ釣りなんかどうでもいい。ジギングだ!(笑)

8フィートのキャスティングロッドに、道糸ナイロン5号にショックリーダー12号。

結んだのはキャスティング兼用のP−Boy 60g。

もちろんそんなもので底が取れる筈がない。

でも底を取る必要も無く、それが全く落ちないというか沈まない。

10mも落とせばもう魚が咥えている。一発目は小型であるがカンパチ。

そしてキャストして水面でスキッピングすればフッキングしなかったがカッポレが飛び出した。

仮に掛けていてもナイロン5号ではまず無理だっただろう。(笑)



そしてココでキャスティングしたらキハダの17Kg。

道糸ナイロン(バリバス スーパーソフト 20lb 5号)、ショックリーダーナイロン12号。

ロッドはPalmsのコーラルスター8020、リールはペンの5500SS。

今思えば嘘みたいなタックルだが、当時は殆どシイラタックルの流用だった。

キャスティングで水面付近で掛けたから、こんなショボいタックルでも獲れたのだろう。

ジギングで深い層で掛けてたらまず無理だっただろう。

何せリールがタコみたいにクネクネと… 壊れるか?と思った。(笑)






船長が一発でギャフを決めてくれたから上げることが出来た。

ギャフ打ち失敗すれば”The end” もう2度と上がって来ない。



あの時代だったからそれで良かった。 今なら間違いなく乱獲になってしまう。

ナイロンラインを駆使した良い時代だった。







お出迎えに焼津港岸壁に現れたたぬきのおじさん。船員が投げたロープを拾い、着岸に加担。(笑)







マグロを釣る鈎ってどんなんだろう?

初めて見た時はあまりの小ささにビックリ。

そりゃあ考えてみりゃ、コイツをエサのイワシの鼻にチョン掛けしてイワシが自由に泳げるようにしないと

ダメな訳だから、小さくて当然。イワシを丸飲みするのだから、口腔内にしっかり掛かります。

地は太いが大きさはジギングフックの方が大きいくらい。


戻る