HARDY BLANKS 8'6" #5-6
--- 1994年、折れたロッドの行方 ---





元々はワンワンの愛竿だった「HARDY」のブランクをプロショップがビルドしたロッド。

赤いラッピングが施された、ちょっと洒落た感じの2ピースロッドだった。


解禁間もない芦ノ湖で良型のニジマスを釣ったり、その後も何度か釣行の度に

愛用していた「お気に入り」のロッドだったらしい。




事件が起きた、この日もこのロッドが大活躍だった。



雪がちらつくような、あいにくの天気であったが数釣りを楽しんで、

帰路に就くため車に戻り、片付けの終盤に「事件」は起きた。

雨具を脱ぎ、ウェーダーを脱ぎ靴に履き替え、濡れ物を防水バッグに入れラゲッジに積み込む。

ベストも脱いで身軽になって「やれやれ…」

そんな想いが先に立ち、ロッドを畳んで車(デリカ)のサイドに立てかけてたことも忘れ、

スライドドアーを閉めようと…

ゴロゴロゴロロロロ・・・・・・

「あぁぁっ〜〜!!!」と思い、ドアに手を掛けたけど時すでに遅し!


グシャッ…バリン…


ティップ側が折れて2ピースロッドが”変則3ピース”ロッドに!

ロッドと一緒に大漁気分も吹っ飛んだのは言うまでもないだろう。(笑)



太っ腹(アレも太いが…)の彼は部品取りしてゴミ箱行きと、半ば引き攣った顔で申していたが、

何とかならへんかぁ?と乞食魂旺盛な私が譲り受けることにした。


初めは折れた個所にスリーブを入れて赤色の巻き糸を施し、

変則3ピースから2ピースに戻し、管理釣り場のデカ鱒で実釣テストにも耐え、

しばらくは予備ロッドとしてそのまま使っていたのだが…


どうしても補修個所の異様な膨らみが気になり、

これなら寸法的にやや不揃いになるが、6ピースになるかも?

思い立ったら早速実行に…(笑)


金鋸で一思いに切断すると、ノギスでブランクの内径を計測。

釣具店のパーツコーナーで径に合いそうなカーボンソリッドを物色。

元々スピゴットフェルールだったので、ビミョーなガタつきがあるものの、そんなに違和感なく6ピース化に成功。

巻き糸も赤から茶色に白のティッピングを入れて不揃いな6ピースに転生。


これでデカ鱒がきても大丈夫?

たぶん大丈夫だと思う。

大丈夫じゃないかな?

まぁちょっと覚悟はしておけ!(笑)


↑↑さだまさし風↑↑


ジョイントの微妙なガタを気にしなければ、予備のロッドとしてなら取り敢えず大丈夫そうかな?(笑)







HARDY BLANK BUILD 8656 Bending curve ----- アクション的には全く違和感ない。スロー寄りのアクション。





戻る