夜駆け串本釣行でのこと… 峠のランナー  ---釣行で体験した不思議な出来事---





あれは12月の不思議な出来事。


私とワンワン、他、釣友3名で、深夜のR42号を和歌山県串本へと向かっていた。


以前からR42号は三重県紀伊長島町の古里トンネルなど、

沿道の怪談話には事欠かない所でもあるのだが、

そんなことより我々は今回の釣りのことしか頭に無かった。

何と言っても、この季節にカンパチのジギング。 ときめかない筈が無い。



尾鷲市街を通過して、人里離れた矢ノ川峠に差し掛かった時のこと。

ナビシートに座っていた私は…


  「おい、おい、こんな夜中に元気イイなぁ〜!」

ワンワン  「はぁ〜? 何が〜??」

  「あそこ。 このクソ寒いにTシャツ1枚でジョギングしとるじゃん」

ワンワン  「嘘ぉ〜、何処に〜??」

  「そこそこ、左、歩道!」

ワンワン  「誰も居やへんて〜」

タヌキのおじさん  「またまたSoncho〜、脅かしちゃアカンてぇ〜!」

ポコかっちゃん  「別に誰も居らんかったよねぇ〜?」

オービス氏  「Soncho〜だけ見えたと違う??」

  「・・・・・・・・・」



そんなやりとりが暫し。


それもそう。 よくよく考えてみても、

こんな真夜中の時間、しかも12月、Tシャツってのも変。

それに市街地からかなり離れた、急な峠道。民家も何も無い。普通に考えたら絶対普通じゃないし。

ハンドル握っていた(前方を見ている筈の)ワンワンが気が付かない筈もない。

そういえば、やけに精彩のない、青白い顔してたような…



2002年頃の体験。



追記: 後にGoogleで確認したのですが、国道42号線 矢ノ川峠に歩道は無いですね。

でも私が見たのは間違いなくガードレールの向う側(普通なら歩道のある側)を走っている

ランナーの姿をみてますから…。 えぇぇっ と言うことは… ((+_+))






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